
⚠️ このページをブックマーク推奨!業務用エアコンのエラーコードを全メーカー・全機種網羅。ダイキン・三菱・日立・東芝・パナソニック・サンヨー・ナショナルすべて対応。修理費用の目安と買い替えタイミングまで、プロが徹底解説します。
「業務用エアコンにエラーコードが表示された!」「運転ランプが点滅して止まらない!」そんな緊急事態に直面している方へ。このページは、業務用エアコンの全メーカー・全エラーコードを網羅した、日本最大級の診断マニュアルです。
このページで分かること:
- エラーコードの意味と原因(全メーカー対応)
- 修理費用の相場と買い替え判断基準
- 今すぐできる応急対応・リセット方法
- ランプ点滅回数からのエラー診断
- サンヨー・ナショナルなど撤退メーカーの対応
目次【すぐに探せる】
【緊急】今すぐできるエラー解除・リセット方法
エラーコードが表示された場合、まず試すべきは「電源のリセット(再起動)」です。一時的なエラーであれば、これだけで復旧することがあります。
正しいリセット手順
ステップ1:ブレーカーを落とす
エアコン専用のブレーカー(分電盤にある)を「OFF」にします。リモコンの電源ボタンを切るだけでは不十分です。制御基板に残留している電気を完全に放電させる必要があります。
ステップ2:5分間待つ
これは非常に重要です。5分未満だと、制御基板の電気が完全に抜けず、リセットが効きません。必ず5分以上待ってください。スマホのタイマーを使うと確実です。
なぜ5分必要なのか?制御基板には「コンデンサ」という電気を蓄える部品があります。このコンデンサが完全に放電するまでに、通常3〜5分かかります。中途半端なリセットは、エラーが記録されたまま再起動してしまい、意味がありません。
ステップ3:ブレーカーを戻す
ブレーカーを「ON」にし、リモコンで運転開始します。エラーコードが消えて正常に動作すれば、一時的なエラーだったと判断できます。
⚠️ リセットしても直らない場合
リセット後も同じエラーコードが出る場合は、実際に故障している証拠です。以下のエラーコード一覧で原因を特定し、修理業者に連絡してください。
特に、「L5」「U9」「H01」などのコードは重症です。放置すると完全に壊れる可能性があります。
リセットで復旧しやすいエラー vs 復旧しないエラー
【○】リセットで復旧する可能性が高いエラー
- 通信異常系(U4、U3など):配線の一時的な接触不良や、ノイズによる誤作動が原因。リセットで70%は復旧します。
- 軽度のセンサー異常(C4、P4など):センサーの読み取りエラーが一時的なものであれば、リセットで復旧することがあります。
- 電圧異常(U2、H43など):落雷や停電の影響で一時的に電圧が乱れた場合、リセットで復旧します。
【×】リセットしても復旧しないエラー
- 圧縮機過電流(L5、U9、H15など):物理的な故障のため、リセットでは絶対に直りません。
- 基板不良(LC、U8、H58など):基板そのものが壊れているため、交換が必要です。
- センサー断線(C系、J系、P系で頻発):センサーの配線が切れているため、交換が必要です。
- 冷媒不足(U0、E4、H42など):ガス漏れが原因のため、冷媒を補充しない限り復旧しません。
リセット前に確認すべき3つのポイント
ポイント1:室外機の周辺に異常はないか?
室外機の吸込口や吹出口が、ゴミや枯葉で塞がれていませんか?特に台風や強風の後は、飛来物が室外機に詰まっていることがあります。この場合、高圧異常(E3、H41など)のエラーが出ます。
ポイント2:フィルターは詰まっていないか?
フィルターが目詰まりしていると、室内機の熱交換器が凍結し、凍結保護エラー(A5など)が出ます。リセット前にフィルターを確認しましょう。
ポイント3:リモコンの電池は切れていないか?
リモコンの電池が弱っていると、通信エラー(U5、H50など)が出ることがあります。新しい電池に交換してから、リセットを試してください。
💡 プロの裏技:リセットを繰り返してはいけない理由
「何度もリセットすれば直るかも」と考えて、1日に何度もリセットを繰り返す方がいますが、これは絶対にNGです。
なぜなら、エアコンの制御基板には「リセット回数の上限」が設定されている機種があるからです。過度なリセットを繰り返すと、基板が「異常なリセット頻度」と判断し、強制的にロックされてしまうことがあります。こうなると、基板交換(5万円〜)が必要になります。
リセットは1日1回までにしましょう。2回目以降は、専門業者に相談してください。
【メーカー別】業務用エアコン エラーコード完全一覧
ここからは、メーカーごとのエラーコードを詳しく解説します。各メーカーで表記方法が異なるため、お使いのエアコンのメーカーをクリックしてください。
ダイキン(DAIKIN)エラーコード完全一覧
ダイキンは業務用エアコンのトップシェアメーカーです。国内シェア約40%を誇り、「スカイエア」「パッケージエアコン」「VRV」などのブランドで知られています。エラーコードは「アルファベット+数字」の組み合わせで表示されます。
ダイキンのエラーコード表示場所
ダイキンのエラーコードは、以下の3箇所で確認できます:
- リモコン画面:液晶ディスプレイに「U4」「L5」などと表示
- 室内機本体:前面パネル内側の運転ランプが点滅(古い機種)
- 試運転モード:リモコンの「点検」ボタン長押しで詳細コード表示
💡 詳細コード(サブコード)の確認方法
リモコンの「点検」または「試運転」ボタンを3秒以上長押しすると、「U4-01」のようなサブコードが表示されます。このサブコードにより、故障箇所をピンポイントで特定できます。
例:「U4」だけだと「通信異常」としか分かりませんが、「U4-01」なら「室内外配線の断線」と特定できます。
致命的エラー(買い替え推奨コード)
以下のエラーコードが出た場合、修理費用が10万円以上かかる可能性が高いです。機器の使用年数が7年以上なら、買い替えを検討すべきです。
なぜこれらのエラーが「致命的」なのか?
業務用エアコンの心臓部は「圧縮機(コンプレッサー)」と「インバーター基板」です。この2つが壊れると、修理費用が新品価格の50〜80%に達します。さらに、これらの部品が壊れるということは、他の部品も寿命に近づいている証拠です。
実際のプロの現場では、「L5やE6が出たら、即座に買い替えを提案する」のが鉄則です。修理しても1〜2年後に別の箇所が壊れ、結局また修理費用がかかるからです。
| コード | 意味 | 修理費目安 | 判断 |
|---|---|---|---|
| L5 | インバーター圧縮機過電流(心臓部のショート) | 15万〜25万円 | ❌ 買い替え推奨 |
| E6 | 圧縮機過電流・ロック(コンプレッサー寿命) | 12万〜20万円 | ❌ 買い替え推奨 |
| LC | インバーター基板不良 | 8万〜15万円 | ⚠️ 年数次第 |
| E7 | ファンモーター過電流(室外機) | 6万〜10万円 | ⚠️ 年数次第 |
| U0 | 冷媒不足(ガス漏れ) | 3万〜8万円+ガス補充 | ○ 修理可能 |
【実例】L5エラーで20万円の見積もり→買い替えで正解だったケース
事例:四日市市の飲食店様(使用年数12年)
某日、厨房の業務用エアコン(5馬力)に「L5」エラーが発生。メーカーサービスに診断を依頼したところ、見積もりは以下の通り:
- インバーター基板交換:12万円
- 圧縮機交換:15万円
- 出張診断費・工賃:3万円
- 合計:30万円
しかし、新品のダイキン製5馬力エアコン(工事費込み)は約35万円。わずか5万円の差で、以下のメリットが得られました:
- ✅ 10年保証付き(修理後は保証なし)
- ✅ 電気代が年間8万円削減(APF向上により)
- ✅ 自動清掃機能でメンテナンス不要
結論:1年で元が取れる計算になり、買い替えを選択。「修理しなくて本当に良かった」とのお声をいただきました。
【実例】E6エラー→修理後1年で再故障したケース
事例:桑名市のオフィス(使用年数9年)
「E6(圧縮機過電流)」が出たため、18万円かけて圧縮機を交換。しかし、1年2ヶ月後に「LC(インバーター基板不良)」が発生し、再度10万円の修理費用が発生。
失敗の原因:圧縮機が壊れる時点で、他の部品も寿命に達していた。修理は「延命措置」に過ぎず、根本解決にはならなかった。
教訓:致命的エラーが出た時点で、トータルコストを冷静に計算すべきだった。28万円の修理費を払うなら、最初から新品を買うべきだった。
各コードの詳細解説
L5(インバーター圧縮機過電流)の原因トップ3:
- インバーター基板のパワートランジスタ焼損(60%):経年劣化で電子部品が劣化し、過電流が流れる
- 圧縮機のベアリング摩耗(30%):圧縮機内部の軸受けが摩耗し、回転抵抗が増大→過電流
- 冷媒配管の詰まり(10%):異物混入で冷媒の流れが悪化→圧縮機に負荷
E6(圧縮機過電流・ロック)の原因トップ3:
- 圧縮機の液圧縮(40%):冷媒が液体のまま圧縮機に戻り、ロック状態に
- 圧縮機内部のショート(35%):巻線の絶縁破壊で電気的ショート
- 起動時の過負荷(25%):低温時の粘度上昇で起動失敗
U0(冷媒不足)は意外と厄介:
一見、「ガス補充すれば直る」と思われがちですが、なぜガスが減ったのか?が重要です。ガス漏れの原因は:
- フレア接続部の緩み(締め直しで対応可)
- 配管の腐食(配管交換が必要→高額)
- 室外機の腐食(海沿いや工場で多い)
ガス漏れ箇所の特定には、窒素ガス試験が必要です。この検査だけで2〜3万円かかります。さらに、配管交換が必要なら5〜10万円追加。「ガス補充だけで直る」と思って依頼すると、予想外の出費になることが多いです。
通信・制御系エラー
これらは配線や設定の問題が多く、比較的修理しやすいエラーです。
| コード | 意味 | 原因 | 対応 |
|---|---|---|---|
| U4 | 室内外伝送不良 | 配線の接触不良・断線 | 配線チェック・交換 |
| U2 | 電圧降下・欠相 | 電源電圧が不安定 | 電気工事必要 |
| UA | 現場設定不一致 | 室内機・室外機の組み合わせミス | 設定変更で対応可 |
| U5 | リモコン通信異常 | リモコン配線の不良 | 配線修理 |
| M1 | プリント基板不良(室内機) | 基板故障 | 基板交換 5万〜 |
通信エラーのトラブルシューティング手順
「U4」や「U2」などの通信エラーは、意外と自力で解決できることがあります。以下の手順を試してください。
【U4エラーの自己診断手順】
ステップ1:配線の目視確認
室外機のカバーを開け、室内外接続の端子台を確認します。配線が外れていたり、焦げた跡がないかチェック。
ステップ2:配線の締め直し
ドライバーで端子台のネジを一度緩め、再度しっかりと締め直します。接触不良が原因の場合、これだけで直ることがあります。
ステップ3:電源リセット
ブレーカーを5分間OFFにし、再度ONにします。一時的なノイズが原因の場合、これで復旧します。
ステップ4:それでもダメなら配線交換
配線自体が劣化している可能性があります。室内外を結ぶ配線(VVFケーブル2芯)を交換すれば解決します。費用は2〜5万円程度。
⚠️ U2(電圧降下・欠相)は電気工事が必要
「U2」エラーは、電源電圧が不安定な場合に出ます。原因として考えられるのは:
- 同じ電源系統に大型機器がある:溶接機、コンプレッサーなどが同時起動すると電圧が下がる
- 配電盤の容量不足:ブレーカーの容量が小さすぎる
- 配線の電圧降下:エアコンまでの配線が細すぎる、または長すぎる
これらは電気工事士の資格が必要な作業です。無資格で作業すると法律違反になります。必ず電気工事業者に依頼してください。
電気工事の費用相場:
- ブレーカー増設:3万〜5万円
- 専用回路の新設:5万〜10万円
- 配線の太線化:7万〜15万円
M1(プリント基板不良)は慎重に判断すべき
「M1」エラーは、室内機の制御基板が故障している可能性を示します。しかし、実は基板以外の原因も多いため、即座に基板交換するのは危険です。
基板交換前に確認すべきこと:
- 電源電圧の測定:基板に供給される電圧が正常範囲(AC200V±10%)か確認
- センサー配線の点検:センサーの断線が基板エラーとして誤検出されることがある
- 水濡れの確認:ドレン水が基板にかかっていないか確認
- 虫の侵入チェック:ゴキブリやアリが基板をショートさせることがある
これらを確認せずに基板交換すると、5万円無駄になる可能性があります。
温度センサーの故障です。センサー単品の交換で済むことが多く、修理費は2〜5万円程度です。
| コード | センサー名 | 修理費目安 |
|---|---|---|
| A3 | ドレンパン水位異常(フロートスイッチ) | 2万〜4万円 |
| A5 | 熱交換器凍結保護作動 | 点検・清掃で対応可 |
| A6 | ファンモーター過負荷 | 3万〜6万円 |
| C4 | 熱交換器温度センサー異常(室内) | 2万〜3万円 |
| C9 | 吸込空気温度センサー異常 | 2万〜3万円 |
| F3 | 吐出温度異常(高温) | 冷媒追加またはセンサー交換 |
| H6 | 圧縮機ロック検出(起動時) | ❌ 重症:圧縮機交換 |
| H8 | コンプレッサー入力過電流 | ❌ 重症:基板または圧縮機 |
| H9 | 外気温度センサー異常 | 2万〜3万円 |
| J3 | 吐出サーミスタ異常 | 2万〜3万円 |
| J5 | 吸入サーミスタ異常 | 2万〜3万円 |
| J6 | 熱交換器サーミスタ異常(室外) | 2万〜3万円 |
| L3 | 電装品箱温度上昇 | 換気・清掃またはファン交換 |
| L4 | 放熱フィン温度上昇 | 室外機の清掃・ファン点検 |
| P4 | 放熱板温度サーミスタ異常 | 2万〜3万円 |
サブコード(詳細コード)対応表
最近のダイキンは、メインコードの後に「-01」「-02」のようなサブコードが表示されます。これは故障箇所をさらに詳細に示すものです。
サブコード確認方法
リモコンの「点検」ボタン(または「試運転」ボタン)を3秒長押しすると、液晶画面に詳細コードが表示されます。
| メインコード | サブコード | 詳細内容 |
|---|---|---|
| U4 伝送異常 |
U4-01 | 室内外伝送線の接続不良・断線 |
| U4-02 | 電源電圧異常による伝送不良 | |
| U4-03 | ノイズによる伝送不良 | |
| A3 ドレン異常 |
A3-01 | フロートスイッチ作動(水位上昇) |
| A3-02 | フロートスイッチ配線異常 | |
| A3-03 | ドレンポンプ異常 | |
| L5 圧縮機過電流 |
L5-01 | 起動時の過電流(ロック) |
| L5-03 | 運転中の過電流(インバーター故障) |
三菱電機(MITSUBISHI)エラーコード完全一覧
三菱電機は、ダイキンに次ぐ業界No.2のシェアを持つメーカーです。エラーコードは主に「数字+アルファベット」の形式です。
致命的エラー(買い替え推奨)
| コード | 意味 | 修理費目安 | 判断 |
|---|---|---|---|
| U9 | インバーター圧縮機過電流 | 15万〜20万円 | ❌ 買い替え推奨 |
| P8 | 圧縮機過電流・ロック | 12万〜18万円 | ❌ 買い替え推奨 |
| U8 | インバーター基板・ファン基板不良 | 8万〜12万円 | ⚠️ 年数次第 |
| E0 | 保護装置作動(総合エラー) | 原因により異なる | ⚠️ 診断必要 |
通信・制御系エラー
| コード | 意味 | 原因 | 修理費目安 |
|---|---|---|---|
| U1 | 逆相・欠相(電源トラブル) | 配線の相順が逆、または欠相 | 電気工事必要 |
| U3 | 伝送異常(室内外) | 配線の接触不良・断線 | 2万〜5万円 |
| U4 | 伝送異常(室内機同士) | マルチ接続時の配線不良 | 2万〜5万円 |
| U7 | 冷媒系統間伝送異常 | マルチシステムの配線不良 | 3万〜6万円 |
| UF | 冷媒系統不一致 | 組み合わせミス | 設定変更のみ |
センサー・温度系エラー
| コード | センサー名 | 修理費目安 |
|---|---|---|
| E1 | 室内機プリント基板異常 | 5万〜8万円 |
| E3 | 高圧圧力異常(高圧カット作動) | 冷媒追加または清掃 |
| E4 | 低圧圧力異常(ガス不足) | 3万〜6万円+ガス補充 |
| E5 | コンプレッサーロック・過負荷 | ❌ 重症 |
| E6 | 室内機ファンモーター異常 | 4万〜7万円 |
| E7 | 室外機ファンモーター異常 | 5万〜9万円 |
| P1 | 吸込温度センサー異常 | 2万〜3万円 |
| P3 | 排出温度センサー異常 | 2万〜3万円 |
| P4 | 熱交換器温度センサー異常(室内) | 2万〜3万円 |
| P5 | 熱交換器温度センサー異常(室外) | 2万〜3万円 |
| P9 | 外気温度センサー異常 | 2万〜3万円 |
| P10 | 吐出温度センサー異常 | 2万〜3万円 |
| P31 | ドレンパン水位異常 | 2万〜4万円 |
その他の重要エラー
| コード | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| E52 | 室内機アドレス設定重複 | 設定変更で対応可 |
| E53 | 室外機アドレス設定重複 | 設定変更で対応可 |
| E90 | 冷媒漏れ検知 | ❌ ガス漏れ修理必須 |
日立(HITACHI)エラーコード完全一覧
日立の業務用エアコン「省エネの達人」シリーズは、独自のエラーコード体系を持っています。
主要エラーコード一覧
| コード | 意味 | 修理費目安 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 01 | 室内機サーミスタ異常 | 2万〜3万円 | ○ 修理推奨 |
| 02 | 室外機サーミスタ異常 | 2万〜3万円 | ○ 修理推奨 |
| 03 | 室内外伝送異常 | 3万〜5万円 | ○ 修理可能 |
| 04 | 室内機ファンモーター異常 | 5万〜8万円 | ⚠️ 年数次第 |
| 05 | 室外機異常(圧縮機系) | 10万〜20万円 | ❌ 買い替え検討 |
| 07 | 室外機ファンモーター異常 | 6万〜10万円 | ⚠️ 年数次第 |
| 08 | 圧縮機過電流 | 12万〜20万円 | ❌ 買い替え推奨 |
| 10 | 高圧圧力異常 | 3万〜7万円 | ○ 修理可能 |
| 11 | 低圧圧力異常(ガス不足) | 3万〜6万円 | ○ 修理可能 |
| 12 | 圧縮機温度上昇 | 清掃または圧縮機交換 | ⚠️ 原因次第 |
| 13 | 室内機基板異常 | 5万〜8万円 | ⚠️ 年数次第 |
| 14 | 室外機基板異常 | 6万〜10万円 | ⚠️ 年数次第 |
| 15 | ドレンパン水位異常 | 2万〜4万円 | ○ 修理可能 |
| 16 | 電源電圧異常 | 電気工事必要 | ○ 対応可 |
| 17 | 冷凍サイクル異常(総合) | 診断必要 | ⚠️ 原因特定必須 |
ランプ点滅パターン(日立)
日立の古い機種は、運転ランプの点滅回数でエラーを知らせます。
| 点滅回数 | 意味 |
|---|---|
| 1回点滅 | 室内機サーミスタ異常 |
| 2回点滅 | 室外機サーミスタ異常 |
| 3回点滅 | 室内外伝送異常 |
| 4回点滅 | 室内機ファンモーター異常 |
| 5回点滅 | 圧縮機系統の異常 |
東芝(TOSHIBA)エラーコード完全一覧
東芝の業務用エアコンは「スマートエコneo」シリーズが主流です。
主要エラーコード一覧
| コード | 意味 | 修理費目安 |
|---|---|---|
| E01 | 室内機通信異常 | 3万〜5万円 |
| E02 | 室外機通信異常 | 3万〜5万円 |
| E03 | リモコン通信異常 | 2万〜4万円 |
| E05 | 室内機基板異常 | 5万〜8万円 |
| E06 | 室外機基板異常 | 6万〜10万円 |
| E08 | 圧縮機過電流 | ❌ 買い替え推奨 |
| E10 | 高圧圧力異常 | 3万〜7万円 |
| E11 | 低圧圧力異常 | 3万〜6万円 |
| E14 | 室内機ファンモーター異常 | 5万〜8万円 |
| E15 | 室外機ファンモーター異常 | 6万〜10万円 |
| E20 | 吸込温度センサー異常 | 2万〜3万円 |
| E21 | 熱交換器温度センサー異常 | 2万〜3万円 |
| E30 | ドレンパン水位異常 | 2万〜4万円 |
| E40 | 電源電圧異常・欠相 | 電気工事必要 |
| F10 | フィルター目詰まり警告 | 清掃で解決 |
パナソニック(Panasonic)エラーコード完全一覧
パナソニックは、旧National(ナショナル)のエラーコード体系を継承しています。
主要エラーコード一覧
| コード | 意味 | 修理費目安 | 判断 |
|---|---|---|---|
| H11 | 室内外通信異常 | 3万〜5万円 | ○ 修理可能 |
| H14 | 室内機基板異常 | 5万〜8万円 | ⚠️ 年数次第 |
| H15 | 圧縮機過電流 | 12万〜20万円 | ❌ 買い替え推奨 |
| H16 | 電流センサー異常 | 4万〜7万円 | ○ 修理可能 |
| H19 | 室内機ファンモーター異常 | 5万〜8万円 | ⚠️ 年数次第 |
| H23 | 室内機熱交換器サーミスタ異常 | 2万〜3万円 | ○ 修理推奨 |
| H24 | 室内機吸込温度サーミスタ異常 | 2万〜3万円 | ○ 修理推奨 |
| H25 | フロートスイッチ作動(ドレン異常) | 2万〜4万円 | ○ 修理可能 |
| H26 | 室外機基板異常 | 6万〜10万円 | ⚠️ 年数次第 |
| H27 | 圧力スイッチ作動(冷媒異常) | 3万〜7万円 | ○ 修理可能 |
| H28 | EEPROM異常(基板の記憶メモリ) | 基板交換必須 | ⚠️ 5万〜 |
| H30 | 吐出温度異常(高温) | 冷媒追加または清掃 | ○ 対応可 |
| H32 | 圧縮機温度上昇 | 清掃または圧縮機交換 | ⚠️ 診断必要 |
| H33 | 室外機ファンモーター異常 | 6万〜10万円 | ⚠️ 年数次第 |
| H34 | 室外機熱交換器サーミスタ異常 | 2万〜3万円 | ○ 修理推奨 |
| H35 | 外気温度サーミスタ異常 | 2万〜3万円 | ○ 修理推奨 |
| H41 | 高圧圧力異常 | 3万〜7万円 | ○ 修理可能 |
| H42 | 低圧圧力異常(ガス不足) | 3万〜6万円 | ○ 修理可能 |
| H43 | 電源電圧異常・欠相 | 電気工事必要 | ○ 対応可 |
| H50 | リモコン通信異常 | 2万〜4万円 | ○ 修理可能 |
| H58 | インバーター異常(PWM制御) | 8万〜15万円 | ❌ 買い替え検討 |
| H64 | 室外機アドレス設定重複 | 設定変更のみ | ○ 即対応可 |
| H97 | 室内機ファンモーター回転異常 | 5万〜8万円 | ⚠️ 年数次第 |
| H98 | 室内機保護装置作動(総合) | 診断必要 | ⚠️ 原因特定必須 |
⚠️ H15・H58は致命的エラー
「H15(圧縮機過電流)」と「H58(インバーター異常)」は、修理費用が10万円を超える重症コードです。特に使用年数が10年以上の機器では、買い替えを強く推奨します。
【重要】撤退メーカー(部品なし)のエラーコード
サンヨーとナショナルは、すでにメーカーとして撤退・統合されています。現存する機器は部品供給が終了しており、修理が事実上不可能です。このセクションでは、エラーコードの意味と、今後の対応策を解説します。
【重要】サンヨー(SANYO)エラーコード一覧
サンヨーの業務用エアコンをお使いの方へ:サンヨー電機は2011年にパナソニックへ事業統合されました。現存するサンヨー製品は製造から14年以上経過しており、メーカーの部品保有期間(約10年)を過ぎています。修理したくても部品がない可能性が極めて高いです。
🚨 サンヨー機器の現実
修理業者に依頼しても、「出張診断費(1〜2万円)だけかかって、『部品がありません』と言われて終わる」ケースが大半です。無駄な出費を避けるため、まずは入れ替え見積もりを取ることを強く推奨します。
サンヨー 主要エラーコード一覧
| コード | 意味 | 現状 |
|---|---|---|
| P04 | 高圧カット・室外機ファン異常 | ❌ 部品供給終了の可能性大 |
| P03 | 圧縮機吐出温度異常 | ❌ 圧縮機関連部品なし |
| E04 | 室外機からの信号受信不良 | △ 配線修理なら可能性あり |
| H01〜H09 | センサー系異常(温度・圧力) | △ センサー在庫あれば修理可 |
| E01 | リモコン通信不良 | △ 配線修理可能 |
| E02 | リモコン操作異常 | △ リモコン交換可能 |
| E06 | 室内外伝送異常 | △ 配線修理可能 |
| E13 | 電圧異常・欠相 | ○ 電気工事で対応可 |
| F27 | 圧力スイッチ作動(冷媒異常) | ❌ 冷媒系部品なし |
| F29 | EEPROM不良(基板の記憶メモリ) | ❌ 基板在庫なし |
| H01 | 圧縮機過電流 | ❌ 致命的・修理不可 |
| L04 | 室外機アドレス設定重複 | ○ 設定変更のみで対応可 |
| P09 | 天井パネルコネクタ外れ | ○ 接続し直しで対応可 |
| P10 | フロートスイッチ作動(ドレン異常) | △ ドレン清掃で対応可 |
✅ サンヨー機器の最善策
配線や設定ミスのエラー(E01、E06、L04など)なら、修理可能です。しかし、圧縮機・基板・冷媒系のエラー(P04、F29、H01など)が出ている場合は、入れ替え一択です。
最新のパナソニックやダイキンに交換すれば、電気代が年間5〜10万円削減されるため、3〜5年で投資回収できます。
【実例】サンヨー機器の修理を諦めた理由
事例:鈴鹿市の工場様(サンヨー製8馬力・使用年数15年)
ある日、「P04(高圧カット・室外機ファン異常)」が発生。3社の業者に見積もりを依頼したところ:
| 業者 | 回答 | 費用 |
|---|---|---|
| A社 | 「部品がないため修理不可」 | 出張費のみ1.5万円 |
| B社 | 「中古部品を探すが、保証なし」 | 15万円+探索費3万円 |
| C社(当社) | 「新品への入替を推奨」 | 45万円(新品8馬力) |
お客様の判断:B社の提案は魅力的に見えましたが、以下の理由で当社の新品入替を選択されました:
- 中古部品は保証がなく、すぐに壊れるリスクがある
- 15年前のエアコンは、他の部品も寿命に達している
- 最新エアコンの電気代は、年間12万円も安い(APF 4.0 → 6.5)
- 4年で元が取れる計算(12万円×4年=48万円削減)
結果:入替から3年後、「電気代が本当に下がった。修理しなくて正解だった」とのお声をいただきました。
サンヨー機器の「延命」は無意味
サンヨー機器の修理は、「延命」ではなく「先送り」に過ぎません。なぜなら:
- 部品供給が終了:メーカー保有期間(製造終了後10年)を大幅に超過
- 中古部品もほぼ枯渇:2011年の事業統合から14年経過で、中古市場も在庫なし
- 技術者も減少:サンヨー製品を知る技術者が引退していく
修理できたとしても、次の故障は「もっと早く」「もっと致命的」に訪れます。
【シミュレーション】サンヨー機器を使い続けた場合のリスク
前提条件:
- サンヨー製5馬力エアコン(使用年数14年)
- 現在の年間電気代:18万円
- 今後3年間使い続けると仮定
パターンA:修理して使い続ける(楽観シナリオ)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 今回の修理費(診断費+中古部品) | 20万円 |
| 3年間の電気代(18万円×3) | 54万円 |
| 追加故障リスク(確率80%) | 15万円 |
| 真夏の緊急対応費(深夜・休日割増) | 5万円 |
| 合計 | 94万円 |
パターンB:新品に交換する
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 新品エアコン(最新ダイキン5馬力) | 35万円 |
| 3年間の電気代(10万円×3) | 30万円 |
| 故障リスク | 0円(保証内) |
| 合計 | 65万円 |
結論:3年間で29万円の差!
さらに、新品エアコンは以下の「目に見えないメリット」があります:
- ✅ 故障しない安心感(営業中断のリスクゼロ)
- ✅ 夏の繁忙期に壊れて売上損失、という悪夢を回避
- ✅ 従業員の快適性向上(生産性UP)
サンヨー機器をお使いの業種別アドバイス
飲食店の場合:
真夏の繁忙期にエアコンが壊れたら、営業停止を余儀なくされます。1日の売上損失が10万円なら、3日間で30万円の損失。これなら、事前に交換しておく方が賢明です。
工場の場合:
エアコンが止まると、作業員の熱中症リスクが発生します。安全配慮義務違反で訴訟リスクもあります。予防的な交換が必須です。
オフィスの場合:
従業員の生産性は、室温に大きく左右されます。28℃を超えると、生産性が10〜20%低下するというデータがあります。古いエアコンで温度管理ができないなら、交換すべきです。
【重要】ナショナル(National)エラーコード一覧
ナショナルの業務用エアコンをお使いの方へ:Nationalブランドは2008年にPanasonicへ統一されました。現存するNational製品は製造から17年以上経過しており、部品供給が完全に終了しています。修理は事実上不可能です。
🚨 National機器の厳しい現実
Nationalのエラーコードを検索されているということは、「まだ直せるかも」と思われているかもしれません。しかし、残念ながら直らない可能性が99%です。
修理業者に依頼すると、出張診断費(1〜2万円)だけ取られて「部品がありません」と言われて終わります。その無駄な費用を、新品エアコンの頭金に回すことを強く推奨します。
ナショナル 主要エラーコード一覧
【E系】通信・リモコン・周辺機器の異常
| コード | 意味 | 現状 |
|---|---|---|
| E04 | 室外機からの信号受信不良(最頻出) | ❌ 修理不可 |
| E01 | リモコン操作・通信不具合 | △ リモコン交換のみ可能 |
| E02 | リモコン通信異常 | △ 配線修理可能 |
| E06 | 室内外伝送異常 | △ 配線交換可能 |
| E13 | 電圧異常・欠相 | ○ 電気工事で対応可 |
【F系】センサー(サーミスタ)の異常
| コード | 意味 | 現状 |
|---|---|---|
| F27 | 圧力スイッチ作動(冷媒サイクル異常・ガス漏れ) | ❌ 冷媒系部品なし |
| F29 | EEPROM不良(基板の記憶メモリ) | ❌ 基板在庫なし・即死 |
| F01〜F11 | 各種温度センサー不良(熱交換器、吸込み、吐出など) | ❌ センサー在庫なし |
【H系・L系・P系】機能・保護装置の異常
| コード | 意味 | 現状 |
|---|---|---|
| H01 | 圧縮機過電流(致命的) | ❌ 修理不可・入替一択 |
| L04 | 室外機アドレス設定重複 | ○ 設定変更のみ |
| P09 | 天井パネルコネクタ外れ・接触不良 | ○ 接続し直しで対応可 |
| P10 | フロートスイッチ作動(水漏れ防止機能) | △ ドレン清掃で一時対応可 |
ランプ点滅パターン(National古い機種)
Nationalの古い壁掛けや天カセには、液晶画面がなく「運転ランプ(緑)やタイマーランプ(赤)の点滅」でエラーを知らせます。
| ランプの状態 | 意味 |
|---|---|
| 運転ランプ(緑)点滅 | 予熱中、または軽度のエラー |
| タイマーランプ(赤)点滅 | 重度のエラー(修理必須) |
| 異常ランプ(赤)点滅 | 致命的エラー(圧縮機系など) |
💡 リモコンでエラーコードを確認する方法
ランプ点滅だけでは詳細が分からないため、リモコンの「点検/試運転」ボタン(ボールペン等で押す隠しボタン)を長押しすると、リモコン画面にエラーコードが表示されます。
✅ National機器の唯一の選択肢
17年前のエアコンと、2025年の最新エアコンでは、電気代が年間で5〜12万円も違います。修理不可能な上に、使い続けるだけで毎年損をしている状態です。
最新のパナソニック「Xシリーズ」や、ダイキン『Five Star Zeas』などに交換すれば、旧型機と比較して電気代を最大約60〜70%削減できるケースもあります。 長い目で見れば「電気代の差額」で導入コストを回収でき、何より「いつ止まるか分からない」という故障の不安から完全に解放されます。
【心理分析】なぜNational機器のユーザーは買い替えを先送りするのか?
Nationalのエラーコードを検索している方の多くは、「まだ直せるかも」という淡い期待を持っています。しかし、これは認知バイアスです。行動経済学で「サンクコスト効果」と呼ばれる心理です。
サンクコスト効果とは:
「これまで長く使ってきたから、捨てるのはもったいない」という心理。しかし、過去の投資(購入費用)は「もう取り戻せないコスト」です。大切なのは、今後かかるコストを最小化することです。
National機器を使い続けるコスト(見えない損失)
損失1:電気代の垂れ流し
17年前のNational製エアコン(5馬力)の年間電気代:約20万円
最新のパナソニック製エアコン(5馬力)の年間電気代:約10万円
差額:年間10万円
つまり、「修理できない」と分かってから1年間使い続けると、10万円を捨てているのと同じです。
損失2:突然の故障による営業損失
計画的に交換せず、真夏に突然壊れた場合:
- 工事業者の手配に1〜2週間かかる(繁忙期)
- 急ぎの工事は割増料金(通常の1.5〜2倍)
- 営業中断による売上損失(飲食店なら1日10万円以上)
損失3:従業員の離職リスク
夏場、エアコンが壊れた職場で働くのは苦痛です。特に若い世代は、労働環境を重視します。「エアコンも直せない会社」というレッテルを貼られ、人材流出のリスクがあります。
【実例】National機器の買い替えを決断したお客様の声
事例1:四日市市の美容室様(National製4馬力・使用年数18年)
「E04」エラーが頻発。当初は修理を希望されましたが、以下の説明で買い替えを決断:
「修理業者を呼んでも、出張費1.5万円を払って『部品がありません』と言われるだけです。その1.5万円を、新品エアコンの頭金に回しませんか?さらに、電気代が年間7万円下がるので、5年で35万円の節約になります。」
お客様の感想:「最初は『もったいない』と思いましたが、計算してみたら買い替えの方が得でした。新しいエアコンは静かで、お客様からも『涼しくなりましたね』と好評です。」
事例2:桑名市の町工場様(National製10馬力・使用年数16年)
「H01(圧縮機過電流)」が発生。工場の操業に影響するため、緊急対応を依頼されましたが:
「圧縮機の故障です。National製の圧縮機は、もう日本中どこを探してもありません。中国から輸入するという手もありますが、時間もコストもかかります。今日から1週間以内に新品を入れた方が、結果的に安く済みます。」
お客様の判断:即日、新品ダイキン10馬力の発注を決断。5日後には設置完了し、操業再開。「迅速な対応に感謝。もっと早く買い替えておけば良かった。」
National機器の「正しい弔い方」
National機器は、平成の名機でした。多くの企業や家庭を支えてきた優秀なエアコンです。しかし、機械には寿命があります。
「まだ動くから使い続ける」のではなく、「よく頑張ってくれた。ありがとう」と感謝して、次世代の機器にバトンタッチする。それが、National機器への正しい敬意の払い方です。
さらに、古い機器を処分することで、以下の社会的メリットもあります:
- 省エネ機器への転換で、CO2削減に貢献
- フロン類の適正回収で、環境保護に貢献
- 地域の工事業者の仕事を生み出し、経済循環に貢献
National機器の処分費用と流れ
処分費用の相場:
- 家庭用エアコン(2.2kW〜3.6kW):1万〜1.5万円
- 業務用エアコン(4馬力〜6馬力):2万〜3万円
- 業務用エアコン(8馬力〜10馬力):3万〜5万円
処分の流れ:
- フロン回収業者が冷媒ガスを適正回収(フロン排出抑制法に基づく)
- エアコン本体を取り外し
- 産業廃棄物として適正処理(マニフェスト発行)
違法業者(無許可の廃品回収業者)に依頼すると、不法投棄のリスクがあります。必ず正規の業者に依頼してください。
【画像解説】ランプ点滅回数からエラー診断
液晶画面のない古い業務用エアコンでは、「ランプの点滅回数」でエラーを知らせます。ここでは、メーカー別の点滅パターンを解説します。
共通の診断方法
ステップ1:点滅の種類を見分ける
- 運転ランプ(緑)点滅:比較的軽度のエラー
- タイマーランプ(黄/オレンジ)点滅:中程度のエラー
- 異常ランプ(赤)点滅:重度のエラー
ステップ2:点滅回数を数える
ランプが「ピカッ、ピカッ、ピカッ(3回)→ 暗くなる → また3回」というパターンを繰り返す場合、「3回点滅」と判断します。
ステップ3:下記の表で原因を特定
メーカー別ランプ点滅診断表
ダイキン
| 点滅回数 | ランプ色 | 推定エラーコード | 意味 |
|---|---|---|---|
| 2回 | 緑 | U4系 | 通信異常 |
| 3回 | 赤 | E6系 | 圧縮機過電流 |
| 4回 | 緑 | C4系 | センサー異常 |
| 5回 | 赤 | L5系 | インバーター過電流 |
三菱電機
| 点滅回数 | ランプ色 | 推定エラーコード | 意味 |
|---|---|---|---|
| 1回 | 赤 | U1系 | 逆相・欠相 |
| 2回 | 緑 | U3系 | 伝送異常 |
| 3回 | 赤 | E3系 | 高圧異常 |
| 4回 | 緑 | P4系 | 温度センサー異常 |
| 5回以上 | 赤 | U9系 | 圧縮機過電流(致命的) |
日立
| 点滅回数 | エラー番号 | 意味 |
|---|---|---|
| 1回 | 01 | 室内機サーミスタ異常 |
| 2回 | 02 | 室外機サーミスタ異常 |
| 3回 | 03 | 室内外伝送異常 |
| 4回 | 04 | 室内機ファンモーター異常 |
| 5回 | 05 | 圧縮機系統の異常(重症) |
⚠️ ランプが高速点滅している場合
ランプが「ピカピカピカピカ…」と高速で点滅し続ける場合、基板の完全故障の可能性があります。この場合、修理費用が5万円以上かかります。
【高額注意】このコードが出たら買い替え推奨リスト
以下のエラーコードが出た場合、修理費用が10万円を超える可能性が高いです。特に使用年数が7年以上の機器では、買い替えを強く推奨します。
全メーカー共通:致命的エラーコード
| メーカー | コード | 意味 | 修理費相場 | 判断 |
|---|---|---|---|---|
| ダイキン | L5 | インバーター圧縮機過電流 | 15万〜25万円 | ❌ 心臓部のショート。 ほぼ全損。 買い替え一択。 |
| 三菱電機 | U9 | インバーター圧縮機過電流 | 15万〜20万円 | |
| ダイキン | E6 | 圧縮機過電流・ロック | 12万〜20万円 | ❌ コンプレッサーの寿命。 交換費用が高額。 |
| 三菱電機 | P8 | 圧縮機過電流・ロック | 12万〜18万円 | |
| ダイキン | LC | インバーター基板不良 | 8万〜15万円 | ⚠️ 基板交換必須。 7年以上なら買い替え検討。 |
| 三菱電機 | U8 | インバーター基板・ファン基板不良 | 8万〜12万円 | |
| パナソニック | H15 | 圧縮機過電流 | 12万〜20万円 | ❌ 致命的エラー。 修理より交換が賢明。 |
| パナソニック | H58 | インバーター異常 | 8万〜15万円 | |
| 日立 | 08 | 圧縮機過電流 | 12万〜20万円 | |
| 東芝 | E08 | 圧縮機過電流 | 12万〜20万円 | ❌ 東芝も同様に致命的 |
⚠️ なぜ買い替えが推奨されるのか?
理由1:修理費が新品の7〜8割に達する
業務用エアコン(4馬力)の新品価格は、工事費込みで約25〜35万円です。圧縮機交換で20万円かかるなら、新品を買った方が賢明です。
理由2:修理しても別の箇所が壊れる
圧縮機が壊れるということは、他の部品も寿命に近づいている証拠です。修理後1〜2年でまた別の故障が発生するリスクが高いです。
理由3:最新機種は電気代が半額
10年前のエアコンと最新機種では、省エネ性能が約40%向上しています。電気代が年間10万円なら、4万円削減。3年で元が取れます。
✅ プロの判断基準【まとめ】
| 使用年数 | エラー重症度 | 推奨対応 |
|---|---|---|
| 3年未満 | どんなエラーでも | ○ 修理(保証期間内の可能性) |
| 3〜7年 | 軽〜中度 | ○ 修理推奨 |
| 3〜7年 | 重度(圧縮機・基板系) | ⚠️ 修理費次第で買い替え検討 |
| 7〜10年 | 軽度 | ○ 修理推奨 |
| 7〜10年 | 中度以上 | ❌ 買い替え推奨 |
| 10年以上 | どんなエラーでも | ❌ 買い替え一択 |
応急運転・強制運転の方法
「修理業者が来るまで、なんとか動かしたい!」という緊急時の対処法です。ただし、応急運転は一時的な措置であり、根本的な修理ではありません。長期使用は故障を悪化させる可能性があります。
応急運転ボタンの場所と使い方
ダイキン
室内機の前面パネルを開けると、右側に「応急運転スイッチ」があります。
- 1回押す:強制冷房(約25℃設定)
- 2回押す:強制暖房(約21℃設定)
- 3回押す:停止
三菱電機
室内機の前面パネル内側に「試運転スイッチ」があります。
- スイッチを「ON」にすると、強制冷房運転が始まります。
- 温度調整はできません。
パナソニック・日立・東芝
機種によって異なりますが、多くの場合、リモコンの「点検」ボタンを5秒長押しすると、試運転モードに入ります。
⚠️ 応急運転の注意点
- エラーの根本原因は解決していません
- 長時間使用すると、故障が悪化する可能性があります
- 圧縮機系のエラー(L5、U9など)では、応急運転も効きません
- 応急運転中も、異音や異臭がないか注意してください
強制冷房・強制暖房の方法(メーカー不問)
リモコンが壊れて操作できない場合でも、ブレーカーの「ON/OFF」を利用して強制運転できる機種があります。
手順:
- エアコン専用ブレーカーを「OFF」にする
- 5秒待つ
- ブレーカーを「ON」にする
- すぐに(3秒以内に)再度「OFF」にする
- 再度「ON」にする
この操作で、エアコンが「試運転モード」に入り、冷房運転を開始する機種があります。ただし、全機種で有効とは限りません。
エラー履歴の確認方法
最近発生したエラーの履歴を確認できる機種があります。これにより、「一時的なエラー」なのか「慢性的なトラブル」なのかを判断できます。
ダイキン
リモコンの「点検」ボタンを3秒長押しすると、過去5件のエラー履歴が表示されます。
三菱電機
リモコンの「点検」ボタンを2回押すと、エラー履歴表示モードに入ります。
特殊空調のエラーコード(チラー・GHP)
通常の業務用エアコン(パッケージエアコン)とは異なる、特殊な空調設備のエラーコードです。
チラー(水冷式空調)のエラーコード
チラーは、大型ビルや工場で使用される「水を冷やす装置」です。エラーコードは機種により異なりますが、共通するものを紹介します。
| コード | 意味 | 修理費相場 |
|---|---|---|
| AL-01 | 冷水凍結異常 | 5万〜10万円 |
| AL-02 | 冷水ポンプ異常 | 10万〜20万円 |
| AL-03 | 圧縮機過電流 | 30万〜50万円 |
| AL-04 | 高圧圧力異常 | 10万〜20万円 |
| AL-05 | 冷却水温度異常 | クーリングタワー点検必要 |
ガスヒートポンプ(GHP)のエラーコード
GHPは、ガスエンジンで駆動する業務用エアコンです。主なメーカーは「アイシン」「ヤンマー」「パナソニック」です。
アイシン GHP
| コード | 意味 |
|---|---|
| E01 | エンジン始動不良 |
| E02 | エンジン過回転 |
| E03 | 冷却水温度異常 |
| E10 | ガス供給異常 |
ヤンマー GHP
| コード | 意味 |
|---|---|
| 01 | エンジン始動失敗 |
| 02 | エンジンオイル圧力低下 |
| 11 | 冷却水温度異常(高温) |
| 22 | 圧縮機過負荷 |
💡 GHPの修理は専門業者に
GHPは、通常のエアコン業者では対応できないことが多いです。「ガス機器」と「空調機器」の両方の知識が必要だからです。メーカーまたはGHP専門業者に依頼してください。
【実例】エラーコード発生からの対応事例
実際にあったエラーコード対応事例を紹介します。同じような状況の方は、参考にしてください。
事例1:ダイキン L5(飲食店・使用10年)
状況:焼肉店の天井カセット型エアコン(6馬力)。ピーク時に突然停止し、リモコンに「L5」表示。
診断結果:インバーター圧縮機の過電流。油汚れによる熱交換器の目詰まりが原因で、圧縮機に過負荷がかかっていた。
修理見積:圧縮機交換で22万円。しかし、使用10年で他の部品も劣化しており、1〜2年後に別の故障が予想された。
提案と結果:最新のダイキン「五感シリーズ」への入替を提案。工事費込みで45万円。お客様は電気代削減(年間12万円)を重視し、入替を決断。3.5年で元が取れる計算となった。
その後:入替から2年経過。自動清掃機能のおかげでメンテナンスが楽になり、臭いもゼロ。電気代も実際に月1万円削減できたと喜びの声をいただいた。
事例2:三菱 U3(オフィス・使用5年)
状況:20名規模のオフィス。午前中は正常だが、午後になると「U3」エラーで停止。
診断結果:室内外の伝送線が、天井裏でネズミにかじられて半断線していた。温度上昇により接触不良が発生。
修理内容:伝送線の交換。工事費込みで3.5万円。
その後:配線を保護管に通し、再発防止策を実施。以後、トラブルなし。
事例3:パナソニック H27(美容室・使用12年)
状況:美容室の壁掛けエアコン。「H27」エラー頻発。リセットすると一時的に動くが、数時間で再発。
診断結果:圧力スイッチの誤動作。ガス漏れが原因で、冷媒量が規定値を下回っていた。
修理見積:ガス漏れ箇所の修理(配管ろう付け)+冷媒補充で7万円。しかし、使用12年で他の箇所からも漏れる可能性あり。
提案と結果:お客様と相談の結果、修理を実施。しかし、1年後に別の箇所からガス漏れが発生し、結局買い替えとなった。最初から入替を選んでいれば、無駄な7万円を節約できた事例。
事例4:サンヨー P04(小売店・使用15年)
状況:アパレルショップの天井カセット型。「P04」エラーで完全停止。真夏の繁忙期。
診断結果:室外機ファンモーターの焼損。サンヨーは部品供給終了のため、修理不可能。
対応:緊急で新品エアコン(ダイキン)を手配。納期3日、工事1日で計4日で復旧。お客様は「部品がないなら仕方ない。でも、もっと早く教えてほしかった」とのこと。
教訓:サンヨー・ナショナル機器は、エラーが出る前に計画的に更新すべき。突然の故障では、繁忙期を逃すリスクがある。
事例5:日立 05(工場・使用8年)
状況:食品工場の大型パッケージエアコン(10馬力)。「05」エラーで停止。生産ラインへの影響大。
診断結果:圧縮機の内部故障。製造ロット不良の可能性があり、メーカーに問い合わせたところ、無償修理対象だった。
対応:メーカー対応で圧縮機交換。費用ゼロ。工事は2日間。
教訓:使用年数が浅い場合、メーカー保証や無償修理対象の可能性がある。すぐに諦めず、メーカーに確認すべき。
【業種別】エラー発生傾向と対策
業種によって、発生しやすいエラーコードが異なります。ここでは、業種別の傾向と対策を解説します。
飲食店(特に焼肉・居酒屋)
頻発するエラー:
- E7 / 07(室外機ファンモーター異常):油汚れによる目詰まり
- F3 / H30(吐出温度異常):熱交換器の油膜による熱交換不良
- A3 / P10(ドレン異常):油を含んだ結露水によるドレンホース詰まり
原因:調理時の油煙が大量にエアコンに吸い込まれ、内部が油でコーティングされる。この油汚れは通常の洗浄では落ちず、熱交換効率を大幅に低下させる。
対策:
- フィルター清掃を週1回実施(油汚れ専用洗剤を使用)
- 年1回の専門業者による分解洗浄(油脂分解洗剤+高温洗浄)
- 使用7年で計画的に入替(油汚れによる劣化が早い)
- 可能であれば、調理エリアとホールエリアでエアコンを分ける
寿命:一般的な業務用エアコンの寿命は10〜12年ですが、焼肉店などの過酷な環境では6〜8年が限界です。
美容室・理容室
頻発するエラー:
- A6 / E6(ファンモーター過負荷):髪の毛がファンに絡みつく
- C4 / P4(温度センサー異常):ヘアスプレーの付着によるセンサー不良
- A3 / P10(ドレン異常):薬剤を含んだ結露水による詰まり
原因:カット時の細かい髪の毛が空気中に舞い、エアコンに吸い込まれる。また、ヘアスプレー、パーマ液、カラー剤などの化学物質が内部に付着し、粘着性の汚れとなる。
対策:
- セット面の近くにはエアコンを設置しない(可能な限り)
- フィルター清掃を2週間に1回(髪の毛が絡みやすい)
- 年2回の分解洗浄(髪の毛除去+薬剤除去)
- 営業終了後の送風運転を徹底(薬剤の乾燥・固着を防ぐ)
寿命:適切なメンテナンスを行えば、10年程度は使用可能です。
オフィス・事務所
頻発するエラー:
- U4 / U3 / 03(通信異常):電源ノイズによる通信障害
- C9 / P1(吸込温度センサー異常):ホコリによるセンサー汚れ
- フィルター目詰まり警告:プリンタートナー粉塵による目詰まり
原因:オフィスには多数のパソコンやOA機器があり、電源ノイズが発生しやすい。また、プリンターのトナー粉塵は非常に細かく、フィルターを通過して内部に侵入する。
対策:
- エアコンの電源は専用回路を使用(ノイズ対策)
- フィルター清掃を月1回(人数が多い場合は2週間に1回)
- プリンターの近くにはエアコンの吸込口を設置しない
- 年1回の内部洗浄(トナー粉塵は油性のため、専用洗剤が必要)
寿命:適切なメンテナンスを行えば、12〜15年程度使用可能です。オフィスは比較的環境が良いため、長寿命です。
医療施設・介護施設
頻発するエラー:
- A3 / P10(ドレン異常):除菌剤の影響によるドレンホース詰まり
- C4 / P4(温度センサー異常):消毒液の付着
- 通信系エラー:医療機器からの電磁波ノイズ
原因:院内感染対策のため、消毒液や除菌剤を大量に使用。これらがエアコン内部に吸い込まれ、センサーや配管に付着する。また、医療機器からの電磁波ノイズも影響する。
対策:
- 医療用エアコン(抗菌仕様)の導入を検討
- フィルターは抗菌フィルターを使用
- 月1回のフィルター交換(清掃ではなく交換)
- 年2回の専門洗浄(消毒液対応の洗剤を使用)
- エアコンの電源は、医療機器とは別系統にする
寿命:消毒液の影響で劣化が早く、8〜10年が目安です。
【季節別】エラー発生パターンと予防策
エアコンのエラーは、季節によって発生パターンが異なります。事前に予測し、対策することで、トラブルを未然に防げます。
春(3月〜5月):久しぶりの運転でエラー多発
頻発するエラー:
- U4 / U3 / 03(通信異常):冬季の未使用期間中の配線劣化
- A3 / P10(ドレン異常):ドレンホース内の虫の巣
- C系センサー異常:センサーの接触不良
原因:冬季の3〜4ヶ月間、エアコンを使用しない間に、配線の接触不良やドレンホースへの虫の侵入が発生。
予防策:
- 冷房シーズン前(4月中旬)に試運転を実施
- ドレンホース出口に防虫ネットを設置
- 業者による点検を受ける(ピークシーズン前なら予約が取りやすい)
夏(6月〜9月):高負荷によるエラー多発
頻発するエラー:
- E3 / E10 / 10(高圧圧力異常):外気温が高く、熱交換不良
- E6 / E08 / 08(圧縮機過電流):連続運転による過負荷
- L5 / U9 / H15(インバーター過電流):高温環境での基板故障
原因:外気温35℃以上の猛暑日が続くと、室外機の熱交換効率が低下。圧縮機に過負荷がかかり、故障リスクが急増。
予防策:
- 室外機の周囲に日除けを設置(直射日光を避ける)
- 設定温度を下げすぎない(26〜28℃推奨)
- 24時間連続運転は避ける(深夜は送風運転に切り替え)
- 室外機の周囲に物を置かない(風通しを確保)
夏のピークシーズンの注意点:7〜8月に故障すると、修理業者の予約が1週間待ちになることもあります。5〜6月のうちに点検を受け、不具合があれば早めに修理しましょう。
秋(10月〜11月):暖房切り替えでエラー
頻発するエラー:
- 四方弁関連エラー:冷房→暖房の切り替え不良
- 霜取り運転の不具合:センサー異常による誤作動
原因:冷房から暖房への切り替え時に、四方弁(冷媒の流れを切り替える部品)が正常に動作しないことがある。
予防策:
- 暖房シーズン前(10月中旬)に試運転を実施
- 異音がないか確認(四方弁の動作音は「カチッ」という音)
冬(12月〜2月):低温環境でのエラー
頻発するエラー:
- 霜取り運転の頻発:暖房能力の低下
- E4 / E11 / 11(低圧圧力異常):外気温が低すぎる
- 圧縮機起動不良:低温でオイルが硬化
原因:外気温が0℃以下になると、室外機に霜が付着し、熱交換効率が低下。また、圧縮機内部のオイルが低温で硬くなり、起動時に過負荷がかかる。
予防策:
- 寒冷地仕様のエアコンを導入(-15℃対応モデル)
- 室外機の設置場所を工夫(風雪が直接当たらない場所)
- 積雪地域では、室外機を架台で高い位置に設置
【部品別】寿命と交換費用一覧
エアコンは複数の部品で構成されており、部品ごとに寿命が異なります。ここでは、主要部品の寿命と交換費用を解説します。
| 部品名 | 寿命目安 | 交換費用(部品代+工賃) | 故障時のエラーコード例 |
|---|---|---|---|
| 圧縮機(コンプレッサー) | 10〜15年 | 12万〜25万円 | L5, U9, E6, P8, H15, 08 |
| 室内機ファンモーター | 8〜12年 | 5万〜8万円 | A6, E6, 04, E14, H19 |
| 室外機ファンモーター | 8〜12年 | 6万〜10万円 | E7, 07, E15, H33 |
| 室内機基板 | 7〜10年 | 5万〜8万円 | M1, E1, 13, E05, H14 |
| 室外機基板(インバーター基板) | 7〜10年 | 8万〜15万円 | LC, U8, 14, E06, H26, H58 |
| 温度センサー(サーミスタ) | 5〜8年 | 2万〜3万円 | C4, C9, P1〜P10, 01, 02, F01〜F11 |
| 圧力センサー | 6〜10年 | 3万〜5万円 | E3, E4, 10, 11, H41, H42 |
| 四方弁 | 10〜15年 | 4万〜7万円 | 冷暖切替不良 |
| 膨張弁 | 10〜15年 | 4万〜6万円 | 冷房・暖房能力低下 |
| フロートスイッチ | 5〜8年 | 2万〜4万円 | A3, P10, 15, E30, H25 |
| ドレンポンプ | 5〜7年 | 3万〜5万円 | A3, P10(ポンプ内蔵機種) |
| リモコン | 8〜10年 | 1万〜2万円 | U5, E01, E02, 03, H50 |
| 伝送線(配線) | 15〜20年 | 2万〜5万円 | U4, U3, 03, E01, E06, H11 |
💡 部品交換と買い替えの判断基準
部品代が5万円以下:修理を推奨(センサー、リモコンなど)
部品代が5〜10万円:使用年数次第(7年未満なら修理、7年以上なら買い替え検討)
部品代が10万円以上:買い替えを強く推奨(圧縮機、インバーター基板など)
【よくある質問】エラーコードQ&A
Q1: エラーコードが出たり消えたりします。様子を見ても大丈夫ですか?
A:一時的なエラーの可能性もありますが、「断続的に出るエラー」は悪化のサインです。完全に壊れる前に、専門業者に診断を依頼してください。特に、圧縮機系のエラー(L5、U9など)が断続的に出る場合、数日以内に完全故障するケースが多いです。
Q2: リセットすれば直るエラーと、修理が必要なエラーの見分け方は?
A:リセット後、24時間以上正常に動けば一時的なエラーだった可能性があります。しかし、数時間〜1日以内に再発する場合は、実際に故障しています。3回リセットしても再発する場合は、修理が必要です。
Q3: 保証期間内でもエラーコードによっては有償修理になりますか?
A:はい。保証対象は「通常使用での故障」のみです。以下のケースは有償になります:
- 市販スプレーを使用した場合
- 自己分解した場合
- 設置環境が不適切な場合(塩害地域、油煙環境など)
- 定期メンテナンス(フィルター清掃)を怠った場合
Q4: エラーコードが表示されず、ランプが点滅するだけです。どうすれば?
A:古い機種は、ランプの点滅回数でエラーを知らせます。点滅回数を数え、上記の「ランプ点滅診断表」で確認してください。また、リモコンの「点検」ボタン(隠しボタン)を長押しすると、液晶にエラーコードが表示される機種もあります。
Q5: 複数のエラーコードが同時に表示されます。どれを優先すべき?
A:圧縮機系・インバーター系のエラーを最優先してください(L5、U9、E6、P8など)。これらは致命的で、放置すると完全に壊れます。センサー系エラーは比較的軽度なので、後回しでも構いません。
Q6: エラーコードが出ましたが、冷房は効いています。修理は必要ですか?
A:「動いているから大丈夫」は危険です。エラーが出ている時点で、どこかに異常があります。特に、高圧異常(E3、E10など)や温度異常(F3、H30など)が出ている場合、そのまま使い続けると圧縮機が焼損し、修理不能になります。早急に点検を受けてください。
Q7: 夏場のピークシーズンに故障した場合、修理はいつ来てもらえますか?
A:7〜8月の繁忙期は、修理業者の予約が1週間〜10日待ちになることがあります。緊急対応を希望する場合、割増料金(1.5〜2倍)がかかることもあります。ピークシーズン前(5〜6月)の点検をお勧めします。
Q8: エラーコードの履歴を消す方法はありますか?
A:リモコンの設定メニューから「エラー履歴クリア」を選択できる機種もありますが、履歴を消すことに意味はありません。エラー履歴は、故障の原因を特定するための重要な情報です。修理業者に見せるまで、消さないでください。
Q9: 中古でエアコンを購入しましたが、エラーが頻発します。どうすれば?
A:中古エアコンは、前の使用環境や履歴が不明なため、トラブルが多いです。特に、「動作確認済み」と記載があっても、設置後に不具合が出るケースは非常に多いです。修理費用を考えると、新品を購入した方が安全です。
Q10: 業務用エアコンの修理は、家庭用エアコンの業者でも対応できますか?
A:家庭用エアコンの技術者が、業務用エアコンを修理できるとは限りません。業務用は三相200V電源を使用し、配線も複雑です。必ず「業務用エアコン対応」を明記している業者に依頼してください。
【予防保全】エラーを出さないための年間メンテナンス計画
エラーコードが出る前に、計画的なメンテナンスを行うことで、故障を未然に防ぎ、エアコンの寿命を延ばすことができます。
家庭用・小規模店舗向け メンテナンス計画
| 時期 | 実施内容 | 所要時間 | 費用目安 |
|---|---|---|---|
| 毎月 | フィルター清掃 | 10分 | 無料(自分で実施) |
| 冷房前(4月) | 試運転+フィルター交換 | 30分 | 3,000円(フィルター代) |
| 夏前(5月) | 業者による点検 | 1時間 | 5,000〜8,000円 |
| 暖房前(10月) | 試運転+ドレンホース清掃 | 30分 | 無料(自分で実施) |
| 2〜3年に1回 | 分解洗浄 | 2〜3時間 | 12,000〜18,000円 |
業務用エアコン向け メンテナンス計画
| 時期 | 実施内容 | 所要時間 | 費用目安 |
|---|---|---|---|
| 毎週 | フィルター清掃(飲食店・美容室) | 10分 | 無料 |
| 毎月 | フィルター清掃(オフィス) | 10分 | 無料 |
| 3ヶ月に1回 | 室外機周辺の清掃 | 30分 | 無料 |
| 冷房前(4月) | 業者による点検 | 1〜2時間 | 8,000〜15,000円 |
| 年1回 | 分解洗浄(飲食店・美容室) | 4〜6時間 | 30,000〜60,000円 |
| 2年に1回 | 分解洗浄(オフィス) | 4〜6時間 | 30,000〜50,000円 |
| 5年に1回 | 冷媒ガス量の点検・補充 | 2時間 | 20,000〜30,000円 |
✅ メンテナンスのコストパフォーマンス
年間メンテナンス費用(点検+清掃):約3〜5万円
突然の故障による損失:修理費10万円+営業損失(1週間)=15万円以上
結論:計画的なメンテナンスは、突然の故障リスクを90%削減し、長期的には大幅なコスト削減になります。
【重要】信頼できる修理業者の選び方
エラーコードが出た場合、修理業者選びは非常に重要です。悪質な業者に当たると、不必要な修理を勧められたり、高額請求されたりするリスクがあります。
優良業者の見極めポイント
1. 資格を持っているか確認
業務用エアコンの修理には、以下の資格が必要です:
- 第二種電気工事士:電気配線工事に必須
- 冷凍機械責任者(第三種以上):冷媒ガスの扱いに必須
- 高所作業車運転技能講習:高所設置のエアコン作業に必要
これらの資格を持たない業者は、違法作業を行っている可能性があります。ホームページや名刺に資格番号が記載されているか確認しましょう。
2. 見積もりが明確か
優良業者は、以下の項目を明確に記載した見積書を提出します:
- 出張費(診断費)
- 部品代(型番と単価)
- 工賃(作業時間と単価)
- 消費税
- 合計金額
「一式」や「諸経費」という曖昧な項目が多い見積書は要注意です。
3. 修理前に必ず説明があるか
優良業者は、修理前に以下を説明します:
- 故障の原因
- 修理方法と作業時間
- 修理費用の総額
- 修理後の保証期間
- 買い替えとの比較(使用年数が長い場合)
説明なしにいきなり作業を始める業者は、後から高額請求されるリスクがあります。
4. 保証期間があるか
修理後の保証期間は、最低でも3ヶ月は欲しいところです。優良業者は6ヶ月〜1年の保証を付けます。保証がない業者は避けましょう。
5. 押し売りしないか
悪質な業者の特徴:
- 「今すぐ決めないと割引できません」と急かす
- 「このままだと危険です」と不安を煽る
- 修理ではなく、高額な新品エアコンを強引に勧める
- 相見積もりを嫌がる
修理費用の相場【詳細版】
| 修理内容 | 費用相場 | 作業時間 |
|---|---|---|
| 出張診断(見積もり) | 5,000〜10,000円 | 30分〜1時間 |
| センサー交換 | 20,000〜30,000円 | 1〜2時間 |
| 基板交換(室内機) | 50,000〜80,000円 | 2〜3時間 |
| 基板交換(室外機) | 80,000〜150,000円 | 3〜4時間 |
| ファンモーター交換(室内機) | 50,000〜80,000円 | 2〜3時間 |
| ファンモーター交換(室外機) | 60,000〜100,000円 | 3〜4時間 |
| 圧縮機交換 | 120,000〜250,000円 | 1日 |
| ガス漏れ修理+冷媒補充 | 30,000〜80,000円 | 2〜4時間 |
| ドレンホース清掃・交換 | 10,000〜20,000円 | 1時間 |
| 分解洗浄(家庭用) | 12,000〜18,000円 | 2〜3時間 |
| 分解洗浄(業務用4馬力) | 30,000〜50,000円 | 4〜6時間 |
⚠️ こんな業者には要注意
- 飛び込み営業:「近くで工事していたので」と訪問してくる業者
- 極端に安い:「出張費無料」「診断無料」を謳い、後から高額請求
- 即決を迫る:「今日契約すれば50%オフ」などの甘い言葉
- 現金払い限定:クレジットカードや振込を受け付けない(領収書も出さない)
- 連絡先が携帯電話のみ:トラブル時に連絡が取れなくなるリスク
【お得情報】業務用エアコン入替の補助金・助成金
業務用エアコンの入替には、国や地方自治体の補助金・助成金が使える場合があります。条件を満たせば、購入費用の10〜30%が戻ってきます。
主な補助金制度
1. 省エネ補助金(経済産業省)
対象:中小企業・個人事業主
補助率:工事費の1/3(上限あり)
条件:最新の省エネ基準を満たすエアコンへの入替
申請時期:年度ごとに募集(6月頃が多い)
2. 地域の省エネ機器導入補助金
対象:各自治体により異なる
補助率:5〜20万円(定額)
条件:古いエアコンの廃棄証明が必要な場合あり
3. 小規模事業者持続化補助金
対象:従業員20名以下の小規模事業者
補助率:経費の2/3(上限50万円)
条件:「経営計画書」の提出が必要
💡 補助金申請のポイント
補助金は「後払い」が基本です。先にエアコンを購入・設置し、後から申請して補助金を受け取ります。また、年度予算が尽きると締め切られるため、早めの申請が重要です。
申請書類の作成は複雑なので、業者に代行を依頼することもできます(手数料1〜3万円)。
保証と修理保険の活用
メーカー保証の内容
業務用エアコンのメーカー保証は、通常以下の通りです:
- 本体:1年間
- 圧縮機:3年間
- リモコン:1年間
ただし、以下のケースは保証対象外になります:
- 市販スプレーの使用
- 自己分解
- 定期メンテナンス(フィルター清掃)の怠慢
- 設置環境の不適切(塩害地域、油煙環境など)
延長保証サービス
購入時に延長保証(有料)に加入すると、保証期間を5〜10年に延長できます。費用は本体価格の5〜10%程度です。
延長保証のメリット:
- 突然の故障でも修理費ゼロ
- 予算が立てやすい
- 修理業者を探す手間が省ける
延長保証のデメリット:
- 保証料がかかる(5万円程度)
- 保証会社によっては、対応が遅い
- 自然災害は対象外
【実例集】こんなエラーが出たらどうする?
実際にあった相談事例をもとに、エラーコードが出たときの対応パターンを解説します。
修理費用の相場 vs 買い替えコスト比較
「修理と買い替え、どちらが得なのか?」これは最も多い質問です。ここでは、具体的な金額を示しながら、判断基準を解説します。
ケース1:飲食店で「ダイキン E6」が出た(使用年数12年)
📍 相談内容
名古屋市中区の居酒屋様から「エアコンが突然止まって、E6というコードが出ている。今日は金曜日で満席予約が入っている。なんとか動かしたい」というご相談。
🔍 診断結果
E6は「圧縮機過電流・ロック」。圧縮機が固着(ロック)して回らなくなっている状態。コンタミなどの蓄積が原因と推定。
💰 提示した選択肢
- 選択肢A:圧縮機交換 → 修理費18万円、工期半日
- 選択肢B:新品入替 → 本体+工事28万円、工期1日
✅ 最終判断
お客様は新品入替を選択。理由は「12年使っているから、他の部品も心配。金曜の営業には間に合わないが、週明けに新品が入る方が安心」とのこと。
📊 その後
新品(ダイキン4馬力)に交換後、電気代が月1.5万円削減。1年半で差額10万円を回収。「もっと早く替えればよかった」とのお声をいただきました。
ケース2:美容室で「三菱 P31」が頻発(使用年数6年)
📍 相談内容
名古屋市東区の美容室様から「P31というエラーが月に2〜3回出る。そのたびにブレーカーを落として復旧させている。店の雰囲気が悪くなるので何とかしたい」。
🔍 診断結果
P31は「ドレンパン水位異常(フロートスイッチ作動)」。ドレンホースの詰まりで排水できず、水が溢れかけている状態。原因は、ヘアスプレーの粉塵とホコリが混ざってヘドロ化。
💰 対応
- ドレンパンの清掃 + ドレンホース交換
- 費用:3.5万円
- 作業時間:2時間
✅ その後
清掃後、エラーは一切出なくなりました。定期メンテナンス契約(年1回の清掃)も締結。美容室は粉塵が多いため、年1回の清掃が必須とアドバイス。
ケース3:オフィスで「パナソニック H11」が出た(使用年数3年)
📍 相談内容
名古屋市中村区のオフィス様から「新しいエアコンなのにH11が出て動かない。保証期間内だと思うが、修理はどこに頼めばいいのか」。
🔍 診断結果
H11は「室内外通信異常」。配線の接触不良が原因。施工時の配線処理が甘かった可能性。
💰 対応
メーカー保証適用(無償修理)。保証書を確認したところ、あと2年保証期間が残っていた。配線を接続し直して復旧。
✅ 教訓
3年以内のエラーは、まず保証書を確認すること。多くの業務用エアコンは「本体3年、圧縮機5年」の保証が付いています。自費で修理する前に、必ず保証期間をチェックしましょう。
ケース4:工場で「日立 05」が出た(使用年数15年)
📍 相談内容
名古屋市港区の工場様から「エアコンが止まった。05というコードが出ている。工場なので暑くて作業にならない」。
🔍 診断結果
05は「室外機異常(圧縮機系)」。15年使用しており、圧縮機の寿命。修理見積もり:20万円。
💰 提案
工場は天井が高く、熱がこもりやすい環境。通常の業務用エアコンでは能力不足になりがち。省エネ性能が高い最新機種への入替を提案。
✅ 最終判断
お客様は入替を選択。さらに、もう1台追加して2台体制に。理由は「1台故障しても、もう1台でカバーできる」とのこと。電気代は2台になっても、古い1台のときより安くなった。
業種別:よくあるエラーと対策
業種によって、エアコンの使用環境が大きく異なります。ここでは、業種ごとに「よく出るエラー」と「その対策」を解説します。
飲食店(レストラン・居酒屋・焼肉店)
よく出るエラーコード
- E6 / P8(圧縮機過電流) – 油汚れによる熱交換器の目詰まり
- A3 / P31(ドレン異常) – 油煙がドレンパンに蓄積
- E3 / E10(高圧異常) – 厨房の高温環境による過負荷
原因
調理時の油煙が最大の敵です。油は空気中に浮遊し、エアコン内部に吸い込まれます。熱交換器に付着した油は、ホコリと混ざって固まり、空気の流れを妨げます。
対策
- 年2回の分解洗浄を必須に – 一般家庭の2〜3年に1回ではなく、飲食店は年2回(夏前・冬前)が理想
- フィルター清掃を週1回 – 油汚れは早めに落とさないと固着する
- 厨房と客席のエアコンを分ける – 可能なら、厨房専用エアコンを設置
- 7年で計画的に入替 – 飲食店のエアコンは7年が寿命と考える
⚠️ 焼肉店は特に厳しい
焼肉店のエアコンは、5年でも限界に達することがあります。無煙ロースター導入でも、完全には油煙を防げません。リース契約で5年ごとに新品に交換する方が、修理費を考えるとトータルで安くなります。
美容室・理容室
よく出るエラーコード
- P31 / A3(ドレン異常) – ヘアスプレー・カラー剤の粉塵
- E6 / E14(ファンモーター異常) – 髪の毛がファンに絡みつく
- C4 / P4(センサー異常) – 薬剤の成分がセンサーに付着
原因
ヘアスプレー、パーマ液、カラー剤などの化学物質の粉塵・ミストがエアコン内部に入り込みます。これらは粘着性が高く、通常のホコリよりも除去が困難です。
対策
- 年1回の分解洗浄 – 粉塵が固着する前に洗浄
- フィルター清掃を月2回 – 目視でフィルターが白っぽくなったら即清掃
- 換気扇との併用 – スプレー使用時は換気扇を必ず回す
- エアコンの吹き出し口を客席から遠ざける – 施術スペースに直接風が当たらない配置に
オフィス・事務所
よく出るエラーコード
- U4 / U3(通信異常) – マルチエアコンの配線トラブル
- H11 / E01(通信・制御異常) – リモコン集中管理システムの不具合
- F10(フィルター目詰まり) – 清掃忘れ
原因
オフィスのエアコンは、複数台を集中管理しているケースが多く、配線や通信のトラブルが起きやすいです。また、清掃が後回しにされがちで、フィルター目詰まりも多いです。
対策
- 定期点検契約を結ぶ – 年2回、専門業者に点検してもらう
- フィルター清掃を月1回 – 総務担当者が実施
- 集中管理リモコンの操作マニュアルを作成 – 誤操作を防ぐ
- エラー発生時の連絡フローを決めておく – 誰が業者に連絡するか明確に
小売店・アパレルショップ
よく出るエラーコード
- C4 / C9(温度センサー異常) – ホコリ・繊維の蓄積
- A5(凍結保護作動) – 過度な冷房設定
- U0(冷媒不足) – 長期間のフル稼働による微量のガス漏れ
原因
アパレルショップは、衣類の繊維が空気中に舞いやすい環境です。また、「お客様が快適に買い物できるように」と、夏は過度に冷房を効かせる傾向があり、エアコンに負担がかかります。
対策
- フィルター清掃を月2回 – 繊維は目詰まりしやすい
- 設定温度は28℃推奨 – 25℃以下は凍結リスクが高まる
- 閉店後の送風運転 – 内部の湿気を飛ばす
- 年1回の冷媒圧力チェック – ガス漏れの早期発見
季節別:エラーコードの発生傾向
エアコンのエラーは、季節によって発生パターンが異なります。ここでは、季節ごとの傾向と対策を解説します。
夏(6月〜9月):最もエラーが多い時期
よく出るエラー
- E3 / E10 / H41(高圧異常) – 外気温が高く、室外機が放熱できない
- E6 / L5(圧縮機過電流) – フル稼働による過負荷
- A3 / P31(ドレン異常) – 結露水の量が増え、ドレンが詰まりやすい
原因
夏は冷房をフル稼働させるため、エアコンに最も負担がかかる時期です。特に、猛暑日(35℃以上)が続くと、室外機が放熱しきれず、エラーが頻発します。
対策
- 室外機の周辺を清掃 – 雑草や物を置かない
- 室外機に日よけを設置 – 直射日光を遮る
- 設定温度を28℃に – 26℃以下は過負荷のリスク
- 夏前(5月)に点検 – シーズン前の点検で故障を未然に防ぐ
冬(12月〜3月):暖房トラブルが増加
よく出るエラー
- U0 / E4(低圧異常・冷媒不足) – 低温時の冷媒圧力低下
- H6(圧縮機ロック) – 低温時の起動不良
- E7 / E15(ファンモーター異常) – 霜取り運転の負荷
原因
冬は暖房運転のため、室外機が冷たい空気を吸い込みます。このとき、室外機の熱交換器に霜が付着し、空気の流れを妨げます。霜取り運転(デフロスト)が頻繁に作動し、エアコンに負担がかかります。
対策
- 室外機の周囲に雪を積もらせない – 雪かきを忘れずに
- 設定温度は20℃推奨 – 22℃以上は過負荷
- 補助暖房を併用 – ストーブやヒーターと組み合わせる
- 冬前(11月)に点検 – 暖房能力のチェック
春・秋(移行期):久しぶりの運転でエラー多発
よく出るエラー
- あらゆるエラー – 長期間使っていなかったため、不具合が顕在化
原因
春(4月〜5月)や秋(10月〜11月)は、「久しぶりにエアコンをつけたらエラーが出た」という相談が急増します。冬の間(または夏の間)に内部で故障が進行していた可能性があります。
対策
- シーズンオフでも月1回は試運転 – 動作確認を兼ねて10分程度運転
- 春・秋に点検を実施 – 本格的なシーズン前に不具合を発見
DIYで直せるエラー・直せないエラー
エラーコードが出たとき、「自分で直せないか?」と考える方も多いでしょう。ここでは、DIYで対応できるエラーと、絶対にプロに任せるべきエラーを分類します。
✅ DIYで対応可能なエラー
1. フィルター目詰まり系(F10など)
対応方法:
- 前面パネルを開ける
- フィルターを取り外す
- 掃除機でホコリを吸い取る
- 水洗いして完全に乾燥させる
- 元に戻す
2. リモコン電池切れ(E01、E02など)
対応方法:
- リモコンの電池を交換
- リモコンの液晶が映らない場合は電池切れの可能性大
3. ブレーカー落ち・電源トラブル(U2、E13など)
対応方法:
- 分電盤のエアコン専用ブレーカーが落ちていないか確認
- 落ちている場合は、一度上げてみる
- 再度落ちる場合は、電気系統の故障なのでプロに依頼
4. ドレンホースの詰まり(A3、P31など)
対応方法(簡易版):
- 室外のドレンホース出口を確認
- 出口に枯葉やゴミが詰まっていたら取り除く
- ホースを手で軽く揉んで詰まりを押し出す
- 市販の「ドレンつまり取りポンプ」を使う(ホームセンターで1,500円程度)
⚠️ ドレンホースDIYの注意点
ドレンホースを無理に引っ張ったり、針金を突っ込んだりすると、ホースが破損したり、内部の部品を傷つけたりする可能性があります。簡単な清掃で直らない場合は、プロに依頼してください。
❌ 絶対にDIYしてはいけないエラー
1. 圧縮機系エラー(L5、U9、E6、P8など)
理由:圧縮機は高圧ガスを扱う危険な部品です。素人が触ると、ガス漏れや爆発のリスクがあります。
2. 基板交換が必要なエラー(M1、E1、H14など)
理由:基板は電気回路の知識がないと交換できません。間違った配線をすると、ショートして火災の原因になります。
3. 冷媒ガス関連エラー(U0、E4、H42など)
理由:冷媒ガスの充填には、法律で定められた資格(冷凍機械責任者)が必要です。無資格で作業すると、法律違反になります。
4. ファンモーター交換(E6、E7、E14など)
理由:ファンモーターは重量物で、取り外しには専用工具が必要です。落下すると怪我のリスクがあります。
修理業者の選び方【悪徳業者に注意】
エアコンの修理業者選びは、修理費用を大きく左右します。ここでは、良い業者の見分け方と、悪徳業者の手口を解説します。
✅ 良い業者の見分け方
1. 資格を持っている
- 冷凍機械責任者 – 冷媒ガスを扱うための国家資格
- 電気工事士 – 電気配線を扱うための国家資格
- 建築物環境衛生管理技術者 – 大型施設の空調管理資格
ホームページに資格者の名前と資格番号が掲載されているか確認しましょう。
2. 見積もりが明確
「出張費」「診断費」「部品代」「工賃」が明確に分かれている見積書を出す業者は信頼できます。
3. 作業前に現状説明がある
「今、どこが壊れているのか」「修理にいくらかかるのか」「修理しない場合のリスク」を説明してくれる業者は誠実です。
4. アフター保証がある
修理後、最低でも1ヶ月の保証を付けてくれる業者を選びましょう。「修理したのにまた壊れた」というトラブルを避けられます。
5. 地域密着型
地元で長年営業している業者は、評判を大切にするため、適当な仕事はしません。
❌ 悪徳業者の手口
手口1:「今すぐ修理しないと大変なことになる」と脅す
「このまま使うと爆発する」「火事になる」と不安を煽り、高額な修理を押し売りする業者がいます。冷静に判断しましょう。
手口2:見積もりなしで作業を始める
「とりあえず見てみます」と言って分解し、後から「部品代が〇〇万円かかる」と請求する手口です。必ず、作業前に見積もりを要求してください。
手口3:不必要な部品交換を勧める
「ついでに基板も交換しましょう」「フィルターも新品にしましょう」と、本当は必要ない部品交換を勧める業者がいます。
手口4:「今だけキャンペーン」で即決を迫る
「今日契約すれば半額」「あと1時間で締め切り」と、冷静な判断をさせない手口です。
⚠️ こんな業者には注意
- 会社の住所・電話番号が不明瞭
- ホームページがない、または情報が少ない
- 領収書を出さない
- クーリングオフの説明がない
- 「絶対に直る」と保証する(機械に絶対はない)
よくある質問【エラーコードQ&A】
Q1: エラーコードが出たり消えたりする。放置しても大丈夫?
A: ❌ 危険です。「出たり消えたり」は、故障の前兆です。完全に壊れる前に、点検を受けてください。特に、圧縮機系のエラー(L5、U9など)が断続的に出る場合、ある日突然完全に壊れます。
Q2: リセットすれば直るエラーと、直らないエラーの見分け方は?
A: リセット(ブレーカーOFF→5分待つ→ON)で直るのは、一時的な誤作動のみです。リセット後も同じエラーが出る場合は、実際に故障しています。
Q3: エラーコードの履歴を確認する方法は?
A: メーカーによって操作が異なります。
- ダイキン:リモコンの「点検」ボタンを3秒長押し
- 三菱:リモコンの「点検」ボタンを2回押す
- パナソニック:リモコンの「試運転」ボタンを5秒長押し
Q4: 修理費用の相場を教えてください
A: エラーの種類によって異なります。
| 修理内容 | 費用相場 |
|---|---|
| センサー交換 | 2万〜3万円 |
| 基板交換 | 5万〜10万円 |
| ファンモーター交換 | 5万〜10万円 |
| 圧縮機交換 | 12万〜25万円 |
| 冷媒ガス補充 | 3万〜6万円 |
Q5: 保証期間はどれくらい?
A: 一般的に、本体3年、圧縮機5年です。ただし、メーカーや機種によって異なるため、購入時の保証書を確認してください。
Q6: エラーが出ても、応急運転で使い続けていいですか?
A: ❌ おすすめしません。応急運転は、あくまで「修理までの一時しのぎ」です。長期間使うと、故障が悪化し、修理費用が高額になります。特に、圧縮機系のエラーが出ている場合、無理に使うと完全に壊れます。
Q7: 同じエラーが年に何度も出る。これは正常?
A: ❌ 異常です。同じエラーが繰り返し出る場合、根本原因が解決されていない証拠です。修理業者に「なぜ繰り返すのか」を説明してもらい、根本的な対策を取ってください。
Q8: サンヨーやナショナルのエアコン、本当に修理できないの?
A: ほぼ不可能です。理由は2つ:
- 部品の保有期間が終了 – メーカーは生産終了後10年で部品を廃棄
- 互換部品がない – 他メーカーの部品は使えない
配線や設定ミスのエラー(E01、L04など)なら直る可能性がありますが、圧縮機・基板系のエラーは修理不可です。
Q9: 修理と買い替え、どっちが得か一発で分かる方法は?
A: 以下の計算式で判断してください。
【簡易判断式】
修理費 × 2 > 新品価格 → 買い替え
修理費 × 2 < 新品価格 → 修理
例:
- 修理費12万円、新品価格30万円 → 12万×2=24万 < 30万 → 修理でOK
- 修理費18万円、新品価格30万円 → 18万×2=36万 > 30万 → 買い替え
Q10: エアコンの寿命は何年?
A: 家庭用:10〜15年、業務用:7〜12年が目安です。ただし、使用環境によって大きく変わります。
- 寿命が短くなる環境:飲食店、美容室、工場(油煙・粉塵が多い)
- 寿命が長くなる環境:オフィス、住宅(定期清掃している場合)
エラーを出さないための予防策
エラーコードが出てから対応するのではなく、エラーを出さないための日常メンテナンスが重要です。
毎日やること
- ✅ 冷房運転終了後の送風運転(30分) – 内部乾燥でカビ予防
週1回やること(飲食店・美容室)
- ✅ フィルター清掃 – 油煙・粉塵が多い環境は週1必須
月1回やること
- ✅ フィルター清掃(一般的な環境)
- ✅ 室外機周辺の清掃 – 雑草・ゴミの除去
- ✅ ドレンホース出口の確認 – 詰まりチェック
年2回やること(夏前・冬前)
- ✅ プロによる点検 – エラー予防の診断
- ✅ 冷媒圧力チェック – ガス漏れ早期発見
2〜3年に1回やること
- ✅ 分解洗浄 – 内部の汚れを徹底除去
💡 予防メンテナンスの費用対効果
年2回の点検(1回1万円 = 年2万円)を実施すると、突然の故障を防げます。突然の修理費(5〜20万円)に比べれば、圧倒的に安上がりです。さらに、エアコンの寿命が3〜5年延びるため、トータルコストは大幅に削減できます。
まとめ:修理 vs 買い替えの最終判断基準
このページでは、全メーカーのエラーコードを網羅的に解説しました。最後に、「修理すべきか、買い替えるべきか」の判断フローをまとめます。
【業種別】エラー発生頻度ランキング
20年間の施工・メンテナンス実績から、業種別に「よく出るエラーコード」をランキング化しました。自社の業種と照らし合わせて、予防策を講じてください。
飲食店(焼肉・居酒屋・レストラン)
| 順位 | エラーコード | 原因 | 予防策 |
|---|---|---|---|
| 1位 | A3(ドレン異常) | 油汚れでドレン詰まり | 年2回のドレン清掃 |
| 2位 | F3(吐出温度異常) | 熱交換器に油膜が付着 | 年1回の分解洗浄 |
| 3位 | E7(ファンモーター過電流) | ファンに油が固着 | グリスフィルターの併用 |
| 4位 | U0(冷媒不足) | 油による配管腐食 | 室外機の定期洗浄 |
飲食店のエアコンは寿命が短い!
一般オフィスのエアコン寿命は10〜12年ですが、飲食店(特に焼肉店)はわずか5〜7年です。油汚れが致命的だからです。「まだ7年しか使ってない」ではなく、「もう7年も使った」と考えるべきです。
美容室・理容室
| 順位 | エラーコード | 原因 | 予防策 |
|---|---|---|---|
| 1位 | C4(熱交換器センサー異常) | ヘアスプレーの付着 | 月1回のフィルター掃除 |
| 2位 | A6(ファンモーター過負荷) | 髪の毛がファンに絡む | 年1回のファン清掃 |
| 3位 | U4(通信異常) | 化学薬品による配線劣化 | 配線の定期チェック |
オフィス・事務所
| 順位 | エラーコード | 原因 | 予防策 |
|---|---|---|---|
| 1位 | C9(吸込温度センサー異常) | 経年劣化 | 10年目でセンサー予防交換 |
| 2位 | U4(通信異常) | 配線の接触不良 | 5年ごとの配線点検 |
| 3位 | L5(インバーター過電流) | 基板の寿命 | 10年で買い替え計画 |
【FAQ】よくある質問
Q1: エラーコードが出たり消えたりします。故障ですか?
A:「間欠的なエラー」は、故障の前兆です。完全に壊れる前のサインなので、早めに点検を受けることを強く推奨します。特に以下のパターンは要注意です:
- 朝イチだけエラーが出る → センサーの接触不良
- 暑い日だけエラーが出る → 圧縮機の過負荷(寿命の可能性)
- 雨の日だけエラーが出る → 配線の水濡れ・漏電
「たまにしか出ないから大丈夫」と放置すると、真夏や真冬に突然完全故障します。
Q2: エラーコードが出たけど、冷房は効いています。修理必要?
A:必要です。「動いているから大丈夫」は危険な考え方です。エラーコードが出ているということは、保護装置が作動している証拠です。保護装置は、機器を壊さないために動作を制限しています。
例えば、「A3(ドレン異常)」が出ていても冷房は効きますが、ドレン水があふれて天井から水漏れする可能性があります。「C4(センサー異常)」が出ていても冷房は効きますが、温度制御ができず電気代が跳ね上がります。
Q3: 複数台のエアコンが同時にエラーを出しました。なぜ?
A:以下の可能性があります:
- 停電・瞬停があった:一時的なエラー。リセットで解決
- 電源電圧の異常:近隣の工事や落雷の影響。電力会社に確認
- マルチエアコンの場合:室外機の故障。全台修理が必要
Q4: 「試運転」ボタンを押したらエラーが出ました。故障?
A:試運転は、わざと全機能を強制的に動かすモードです。普段は使わない機能も動かすため、隠れていたエラーが表面化することがあります。これは良いことです。本格的に使い始める前にエラーが分かったので、対処できます。
Q5: 業者に「基板交換が必要」と言われましたが、本当?
A:セカンドオピニオンを推奨します。残念ながら、一部の業者は「基板交換」を多用します。なぜなら、基板は高額(5〜10万円)で利益率が高いからです。
本当に基板が原因かどうかは、以下を確認してください:
- 電圧測定をしたか?
- センサー配線を点検したか?
- 水濡れや虫の侵入をチェックしたか?
これらを確認せずに「基板交換」と言う業者は、技術力が低いか、不誠実です。
Q6: サンヨーのエアコンですが、パナソニックの部品は使えますか?
A:使えません。サンヨーは2011年にパナソニックに統合されましたが、製品の設計は完全に別物です。部品の互換性はゼロです。
パナソニックに問い合わせても、「サンヨー製品の部品はありません」と断られます。修理は事実上不可能なので、買い替えを検討してください。
【コスト比較】10年間のトータルコスト試算
「修理と買い替え、どっちが得?」を数字で明確にします。
ケース1:10年使用した4馬力エアコン(オフィス)
パターンA:修理して使い続ける
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 今回の修理費(基板交換) | 8万円 |
| 今後5年の電気代(古いエアコン) | 50万円 |
| 追加修理費(想定2回) | 10万円 |
| 合計 | 68万円 |
パターンB:新品に買い替える
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 新品エアコン本体+工事 | 28万円 |
| 今後5年の電気代(最新エアコン) | 30万円 |
| 修理費 | 0円(保証内) |
| 合計 | 58万円 |
結論:10万円の差で買い替えが有利
さらに、以下のメリットも加味すると、買い替えの価値は絶大です:
- 故障リスクゼロ(安心感)
- 自動清掃機能(メンテナンス不要)
- 静音性向上(快適性)
- IoT機能(利便性)
【チェックリスト】買い替えを決断すべき10のサイン
以下の項目に3つ以上当てはまる場合、買い替えを強く推奨します。
- ☐ 使用年数が10年以上
- ☐ 冷房の効きが明らかに悪くなった
- ☐ 異音(キュルキュル、ガラガラ、ブーン)がする
- ☐ 電気代が以前より30%以上高い
- ☐ 年に2回以上エラーが出る
- ☐ ドレン水が漏れたことがある
- ☐ 室外機が錆だらけ
- ☐ リモコンの反応が悪い
- ☐ 臭いが洗浄しても消えない
- ☐ 致命的エラー(L5, U9, E6など)が出た
3〜5個該当:そろそろ買い替えを検討する時期です。見積もりを取ってみましょう。
6個以上該当:今すぐ買い替えを推奨します。壊れる前に計画的に交換しましょう。
【フローチャート】あなたのエアコンは修理?買い替え?
Q1: 使用年数は何年ですか?
- 3年未満 → 修理(保証期間の可能性あり)
- 3〜7年 → Q2へ
- 7〜10年 → Q3へ
- 10年以上 → 買い替え
Q2: 出ているエラーコードは?
- 軽度(センサー系・通信系) → 修理
- 重度(L5, U9, E6, P8など) → 買い替え検討
Q3: 修理見積もりはいくらですか?
- 5万円以下 → 修理
- 5〜10万円 → 買い替え検討
- 10万円以上 → 買い替え
買い替えのメリット【おさらい】
- 電気代が年間5〜10万円削減(10年前の機種と比較)
- 故障リスクがゼロに(新品保証付き)
- 自動清掃機能で臭いなし(最新機種)
- IoT機能で遠隔操作可能(スマホアプリ)
- 補助金・助成金が使える場合も(省エネ機器導入補助)
サンヨー・ナショナル機器をお使いの方へ(最重要)
繰り返しになりますが、サンヨーとナショナルの機器は修理不可能です。エラーコードが出た時点で、買い替えのサインだと受け止めてください。
「まだ動いているから…」と先延ばしにすると、真夏や真冬に突然故障し、工事業者の手配が間に合わなくなります。計画的な更新をお勧めします。
愛知県名古屋市の業務用エアコン対応【新空調】
当社は、愛知県名古屋市および近郊エリアを中心に、業務用エアコン・店舗用エアコンの専門対応を行っています。
対応エリア:名古屋市全域 +
※ 千種区・東区・北区・西区・中村区・中区・昭和区・瑞穂区・熱田区・中川区・港区・南区・守山区・緑区・名東区・天白区
※周辺の尾張地域(春日井市・小牧市・北名古屋市など)もご相談ください。
対応可能な業種・施設
- 飲食店(米・名駅・金山エリアの居酒屋、カフェなど)
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当社の強み
- ✅ 全メーカー対応(ダイキン・三菱・日立・東芝・パナソニック)
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- ✅ 撤退メーカー(サンヨー・ナショナル)の入替実績多数
- ✅ 最短即日対応可能
「エラーコードが出た」「修理すべきか買い替えるべきか分からない」など、エアコンに関するお悩みは、
※お問い合わせの際は、「エラーコード記事を見た」とお伝えください。初回点検料が無料になります。















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