
一般的な室内用の業務用エアコンを、そのまま屋外へ設置することはできません。一方、屋外で冷風を届ける用途に設計された製品はあります。検討するときは、対象製品の仕様、必要な電源と排水、設置スペース、周囲環境を確認し、現地条件に合うか施工業者へ相談してください。
屋外用として設計された機器なら設置を検討できる
屋外へ置く場合は、雨風や周囲温度などを想定した屋外用製品を選ぶ必要があります。室内への設置を前提とした室内機を屋外へ転用せず、メーカーが示す用途と設置条件に適合する製品を確認してください。
また、一般的な業務用エアコンの「室外機をどこへ置くか」という相談とは別です。人が過ごす屋外空間へ冷風を届けたいのか、建物内を空調する機器の室外機置き場を決めたいのかを分けて相談します。
屋外用エアコンには一体型製品がある
屋外用製品の例として、ダイキン工業の「OUTER TOWER(アウタータワー)」があります。同社の製品情報では、室内機と室外機に相当する部分を一体化した構造で、前後左右へ冷風を送る屋外用エアコンとして案内されています。
同社は、所定の試験条件で本体から約3m先まで冷風を送る仕様を示しています。実際の感じ方や冷風の届き方は、外気温、日射、風、周囲の障害物、設置位置などによって変わるため、屋内空調と同じ温度管理を前提にしないでください。
一体型でも電源工事とドレン排水工事が必要
アウタータワーは、室内機と室外機をつなぐ冷媒配管工事が不要と公式に案内されています。ただし、電源工事とドレン排水工事は必要です。冷媒配管がないことだけを理由に、工事が不要または短時間で完了すると判断しないでください。
電源容量、配線経路、排水先、固定・転倒防止、搬入経路、保守点検のための空間などを確認します。工事内容は製品と設置場所によって変わります。
設置場所・電源・排水・周囲環境を確認する
- 設置予定場所の寸法、床面、周囲の通路と障害物
- 製品の搬入経路と、搬入時に使用できる開口部
- 必要な電源容量、分電盤からの配線経路
- ドレン水の排水先と、人の通行への影響
- 雨、強風、日射、粉じん、油煙、塩害などの周囲条件
- 冷風を届けたい範囲と、人が滞在する位置
- 点検・清掃・修理時に確保できる作業空間
公道、共用部、避難経路などへ設置する場合は、施設管理者や関係先への確認が必要になることがあります。現地の管理条件もあわせて確認してください。
冷風を届ける範囲と運用方法を決める
テラス、イベント会場、休憩場所など、冷風を届けたい場所と時間帯を整理します。開放された屋外では、建物内のように空間全体の温度を一定に保つ使い方とは異なります。設置台数や向きだけでなく、日よけ、休憩、水分補給、運用時間など他の暑熱対策と組み合わせて検討してください。
製品を置けば売上が上がる、熱中症を防げる、どの場所でも快適になるといった効果は一律に判断できません。目的と現場条件に対して必要な効果を得られるかを確認します。
製品仕様と工事範囲を見積書で確認する
- 対象製品の型番、数量、仕様、付属・別売部品
- 搬入、据付、固定、電源、排水の工事範囲
- 設置場所の整備や施設側工事の要否
- 追加費用が発生する条件
- 納期、工期、点検方法、保証の確認先
- 使用時期以外の保管・管理方法
価格、在庫、納期、設置可否は確認時点と現場条件で変わります。製品資料と現地調査に基づく正式な見積書で判断してください。
確認資料:ダイキン工業「OUTER TOWER(アウタータワー)」、ダイキン工業「屋外用エアコン『アウタータワー』を新発売」。仕様、必要工事、設置条件は、購入時点の最新製品資料と対象型番の据付説明書を優先してください。
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