業務用エアコンの取り付け工事では、室内機と室外機をつなぐ配管、ドレン、配線を通すために、壁や天井まわりへ穴を開けることがあります。すべての現場で新しい穴が必要になるわけではありませんが、既存の穴を使えるか、新しく貫通穴を作るかは、機種、設置場所、建物構造、既存設備の状態を見て判断します。
コア抜きは、鉄筋コンクリートなどの壁に丸い貫通穴を作る工事の呼び方です。穴あけの可否や位置は建物側の条件に関わるため、利用者側で判断したり作業したりせず、現地調査と見積時に確認してください。
業務用エアコンの取り付けで壁穴が必要になる理由
業務用エアコンは、室内機だけを取り付ければ動くものではありません。室内機と室外機の間には、冷媒配管、ドレン配管、電源や制御の配線などが通ります。これらを屋外や天井裏、機械室、室外機置場へ通すために、壁や床、天井まわりに貫通穴が必要になることがあります。
穴を開ける主な目的は次の通りです。
- 室内機と室外機を冷媒配管でつなぐため
- ドレン水を排水先へ逃がすため
- 電源や制御配線を通すため
- 室内側から屋外側へ配管ルートを作るため
- 既存の穴の位置やサイズが新しい機器に合わないため
- 既存穴の劣化、雨仕舞い、勾配、配管サイズに問題があるため
同じ「穴あけ」でも、壁の材質、厚み、配管の本数、屋外側の仕上げ、室外機の位置によって確認点が変わります。見た目だけで使えるかどうかを決めず、現地で確認することが前提です。
既存の穴を使える場合と新しく穴を開ける場合
入れ替え工事では、既存の配管穴を使える場合があります。既存穴が使えると、壁への追加作業を抑えられることがありますが、位置や状態が合わない場合は新しい穴を検討します。
既存穴を確認するときは、次の点を見ます。
- 新しい業務用エアコンの配管サイズに合うか
- ドレン配管の勾配を取れるか
- 屋外側で雨水が入りにくい位置か
- 穴まわりのパテ、コーキング、スリーブが劣化していないか
- 配管を無理に曲げずに通せるか
- 点検や将来の入れ替えで確認しやすいか
既存穴が小さい、位置が合わない、雨水や虫の侵入リスクがある、配管ルートが遠回りになる、といった場合は、新しい穴あけや別ルートを検討することがあります。
コア抜きとは何か
コア抜きとは、専用の工具でコンクリート壁などに丸い穴を開ける作業です。業務用エアコンの取り付けでは、冷媒配管やドレン、配線を通すための貫通穴を作る場面で使われることがあります。
コア抜きが関わる現場では、壁の材質、厚み、鉄筋や配管の位置、屋外側の作業スペース、粉じんや水の養生、近隣や店舗営業への影響を確認します。建物管理者やオーナーの承諾が必要になることもあります。
「エアコンの穴あけ」と聞くと単純な作業に見えるかもしれませんが、鉄筋コンクリートや外壁では建物側の確認が重要です。利用者側で穴を開けたり、既存穴を広げたりしないでください。
穴あけ位置を決めるときの確認ポイント
穴の位置は、室内機と室外機の距離だけで決まりません。配管ルート、排水、電源、点検性、外観、建物側の制約を見ながら決めます。
現地調査では、主に次のような点を確認します。
- 室内機から配管を出せる位置
- 室外機まで無理なく配管を通せるルート
- ドレン水を排水先へ流せる勾配
- 梁、柱、鉄筋、既存配管、電線との干渉
- 屋外側の作業スペースと足場の要否
- 雨水が入りにくい向きや処理方法
- 外壁や内装の仕上げへの影響
- 建物管理者への確認が必要か
穴あけ後の処理も重要です。配管を通したあとの隙間には、スリーブ、パテ、コーキング、化粧カバーなどを組み合わせる場合があります。防水や見た目の仕上げは、配管穴まわりの記事で詳しく確認してください。
相談前に撮っておくとよい写真
穴あけやコア抜きの相談では、写真があると初期確認がしやすくなります。撮れる範囲で構いません。
- 室内機を付けたい場所の全体
- 室外機を置きたい場所の全体
- 室内側の壁、天井、梁、柱まわり
- 屋外側の外壁、ベランダ、屋上、通路まわり
- 既存の配管穴、化粧カバー、パテ、コーキング部分
- 分電盤や点検口の位置
- 建物図面や管理規約があれば該当箇所
近い写真だけでなく、少し離れて周囲が分かる写真もあると、穴あけ位置や配管ルートを判断しやすくなります。
利用者が触らない方がよい範囲
壁穴やコア抜きに関わる作業は、利用者側で行わないでください。壁の中には鉄筋、電線、給排水管、既存配管が通っている場合があります。誤って傷つけると、漏電、水漏れ、建物破損、冷媒漏れにつながることがあります。
確認は、見える範囲の撮影、既存穴の位置の共有、建物管理者への確認、図面の有無の整理にとどめてください。穴あけ、既存穴の拡張、外壁作業、高所作業、電装部の確認は施工業者へ相談してください。
まとめ
業務用エアコンの取り付け工事で壁や外壁に穴を開けるのは、室内機と室外機をつなぐ配管、ドレン、配線を通すためです。既存穴を使える場合もありますが、機種、配管サイズ、排水勾配、雨仕舞い、建物構造によっては、新しい貫通穴やコア抜きが必要になることがあります。
穴あけやコア抜きで迷う場合は、室内機と室外機の希望位置、既存穴の写真、外壁側の写真、図面や管理規約の有無を整理し、現地調査と見積時に確認してください。
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