飲食店に業務用エアコンを取り付け工事する事によってのメリット・ポイント・気をつけないといけない点

飲食店では温度調整が大切

今やどこの飲食店でも業務用エアコンはあります。お客さま第一の職業であり、いかに快適に店内で過ごしてもらうのかを考えると、空調が無いお店は考えられません。 ただ、その温度調整も一歩間違ってしまうと、逆にお客さまに不快感を与えてしまい、もう二度と来店してもらえなくなるかもしれません。

つまり、業務用エアコンの導入は諸刃の剣でもあるのです。 飲食店で業務用エアコンを利用する場合、どんなことに気を付ければよいのか、説明していきたいと思います。

まず、業務用エアコンを導入することの目的はなんでしょうか。もちろんそれはお客さまのためです。例えば外が寒いため、それを逃れるために入ったお店が寒かったら、そこに居たいと思うでしょうか。

逆に外が暑すぎて避暑がてらに来店したのに、業務用エアコンが効いていなかったら、お客さまはどう思うでしょうか。ほとんどの人が、「別のお店にすればよかった」と思うでしょう。

飲食店なので、料理の質が一番ではありますが、それと同じぐらい店内の快適さもお客さまにとっては大切な要素です。まずはお客さまに店内に留まってもらうこと、リピーターになってもらうためにも、再度来たいと思ってもらえる環境づくりに、業務用エアコンは欠かせないのです。

もう一つの利点が、厨房対策です。厨房は火を扱うので特に暑い場所です。特に夏場は、そこにいるだけで息苦しくなってしまうぐらい、温度が上昇します。

今の業務用エアコンは、風の向きを調節することができますので、厨房だけに冷風を送り込むことも可能になります。料理人であれば、少しぐらい暑いのは我慢すべきだと思う人もいるかもしれませんが、今は昔に比べて平均気温が上がっております。やはり体調面を考えても、厨房の温度も気を配らなければならないのです。

一方で、業務用エアコンを導入することで、どんな不利益が考えられるでしょうか。これもまたお客さま視点となりますが、温度調整の難しさです。飲食店には老若男女、さまざまなお客さまが来店されます。

その中には、体格のよい暑がりの人、華奢で寒がりの人もいらっしゃるので、温度調整が非常に難しくなります。また外との気温差も考えなければなりません。実は外気との温度差が5度以上あると、人は交感神経のバランスが崩れて、体調不良になってしまうことがあります。

その辺も考慮して、店内の温度を設定しなければなりません。店内の様子だけではなく、外の気温にも常に気を付ける必要があるのです。

また、電気料金の負担もばかになりません。飲食店で一番お店の負担になるのが、経費です。テナント料、人件費に加え、光熱費もウエイトを占める要素です。

特に業務用エアコンは電気代を喰ってしまうので、導入するとそれなりの負担を計算に入れておかなければなりません。

飲食店は、お客さまがいなければ成り立たない商売です。まずはお店にきてもらうためにも、快適な温度作りを心掛けましょう。そして、常に店内の様子に気を配り、寒そうにしていないか、暑そうにしていないか、お客さまを見張っている必要があります。また、厨房と店内、両方にバランスよく風を送り込む機能があれば心強いです。

導入の際は、一方向タイプではく、2方向以上のタイプの業務用エアコンを選ぶのが望ましいです。

そして飲食店には、仕込みの時間や営業時間外の時間があります。その時には、あまり業務用エアコンを稼働させないなどの工夫をし、省エネと電気代対策もしなければなりません。

特に夏場と冬場には、毎月どれだけの電気料金がかかってきているのか、無駄に稼働している時間帯はないかしっかりと検証し、ランニングコストの削減を目指しましょう。

飲食店には業務用エアコンは欠かせません。お客さまに快適に過ごしてもらうためにも、導入することは今や必要不可欠になっております。

導入したあとも、毎日、外気と店内の温度をしっかりと把握し、快適に過ごせる空間をつくることを意識しましょう。 そして、必要のない時間帯につけっぱなしにしたり、必要以上に強めにしたりせず、環境面にも経費にも優しい使い方をしてください。